夏の甲子園2017優勝は東海大菅生?なぜ強いのか監督の作戦を考察してみた

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2017年の全国高校野球選手権(夏の甲子園)も8日目を終えました。半分以上の出場校が甲子園の土を持って帰ったことになります。

大会前に私が優勝候補にあげていた4校は、2校が勝ち残っています。中京大中京は広陵に負けましたが実力の高さは示してくれました。

どっちみち中京大中京が勝っても、私が強く推している秀岳館と2回戦で当たりますから、そこを突破するのは難しかったでしょうね。2回戦で当たるチームを両方とも優勝候補とした私の愚かさが恥ずかしいです。

そしてその秀岳館は広陵高校に負けてしまいました。

それでは私の選んだ優勝候補、東海大菅生の強さを詳しくまとめてみます。


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指導者

秀岳館の鍛冶舎監督がドラフトを蹴った人物ということで、選手にとっては「神」的存在と書いたのですが、東海大菅生の若林弘泰監督は元プロ野球選手です。こうなるともう「神以上」ですね。

しかも鍛冶舎監督は教員免許を持っておらず、いわゆる「プロの監督」ですが、東海大菅生の若林監督はなんと、プロ生活を引退した後に大学へ行き教員免許をとって社会科の先生として授業をしている人です。

高校野球の場合は、鍛冶舎監督のように教員でない監督もOKです。そこがサッカーとの違いでもあります。まあ、サッカーだけでなく野球以外の部活動はすべて「顧問イコール監督」です。

 


高校野球の特殊性

野球の場合は、顧問と言わずに部長といいます。部長は絶対に学校の教員ですが監督はそうでなくてもよいのです。そして、野球以外の部活動は「インターハイ」と呼ばれる夏の全国大会で戦います。

インターハイは地方が持ち回りで運営するので、今年は南東北です。仙台や福島で熱戦が続いています。しかし野球だけは毎年甲子園で夏の全国大会をするのです。というわけで高校野球は非常に特殊な部活動と言えます。

そして朝日新聞が後援をして新聞報道も大々的です。インターハイはテレビで中継することなどほぼありませんが、甲子園はテレビラジオともほぼ全試合放送します。国が管轄する大会だったから戦争で中断した、だからそこから独立したという朝日新聞の説明です。


若林監督の指導方針

元プロ野球選手、現社会科教員、兼野球部監督の若林監督は自らを「昭和スタイル」と呼んでいます。といっても51歳なので指導方法が変化しつつある時代の人ですから、あえて昭和方式を選んでいるのでしょう。

現代の指導は「褒めて伸ばす」というものが基本です。しかし若林監督は「厳しく叱って伸ばす」スタイルです。ノックの時も「ナイスプレー」と褒めるのでなく、ミスを厳しく叱ります。「そのエラーで負けたらベンチ外の選手は泣くぞ」とプレッシャーをかけます。

西東京は大阪と並ぶ激戦区でした。清宮の早稲田実業、そして間違いなく全国トップクラスの日大三高というプロ注目選手を擁するチームが二つもあったのです。東海大菅生には今のところプロのスカウトが視察に来ている選手はいません。

そんな予選を前に「甲子園に出るのではなく、甲子園で勝つこと考えろ」と若林監督は選手にハッパをかけてきたのです。そうやって鍛えられたメンタリティーが1回戦の圧勝(富山代表高丘商業に11対1で完勝)につながったのです。

 


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投手力

エースの3年生松本は西東京予選直前に調子を崩しました。そんなエースに対して監督がとった手段は「背番号1のはく奪」でした。この甲子園でも彼の背番号は11です。これは昭和でもあまり例がないのではないでしょうか。しかし松本は奮起しました。

先発すれば「自分がエースだと証明する」という気迫の投球ができるようになりました。そして最大の山場である順々決勝の日大三高戦ではなんと8回で被安打3、無失点に抑えたのです。甲子園の1回戦には当然のように先発し、1失点完投とすばらしい内容でした。

179センチの長身から投げおろす角度のあるストレートは140キロを楽に超えて威力があります。さらにキレのあるフォークは今大会ナンバーワンでしょう。打者の目を揺らすスライダーも曲がり方が何種類かあります。高校生レベルではまず打てません。

そして背番号1を背負うのは2年生で愛知からの野球留学生、戸田です。こちらも非常に安定感のあるピッチャーです。他にも140キロ前後を投げる投手が3人いて、合計5人がマウンドに立つことができるという厚みのある投手力を誇っています。


打力

早実の清宮や日大三の金成のようなプロ注目の強打者はいません。しかし、地道な大会トレーニングを一冬やってきた成果がじわじわと出てきています。長打の無かった打線に本塁打や三塁打が出るようになりました。

そしてこのチームの最大の特徴が「足を使った攻撃」です。打撃は水ものとよく言われます。イチローでもノーヒットの試合があるのです。そんな時でも、ファウルで粘ってフォアボールを選んだり、その走者をエンドランで進めたりする技術はピカイチです。

甲子園の一回戦は圧勝でしたが、本来は接戦をものにする野球が得意なのです。西東京予選の6試合でチームの本塁打は4本だけでしたが、フォアボールは23個、犠打は14、盗塁は12あります。いわゆる「いやらしい」チームです。

しかし実際に甲子園で勝つのはそういうチームなのです。スターにチャンスをまわすというチームよりも、全員が支え合うチームが強いのです。特にメンタルが未熟な高校生には、東海大菅生のような「足を使う」チームはいやなものです。

 

参考→花咲徳栄の校名には由来があるの?とくはるにはどんな意味がある?


守備

守備が最も固いのは二塁手の小玉でしょう。身長181センチ、体重81キロの大きな体を軽快に動かして前後左右のボールを無難に処理します。そんな彼はキャプテンでもあり、チームの精神的支柱となっています。

その小玉と二遊間のコンビを組む田中は166センチで61キロと小柄です。一般的にはショートの方が大きい選手になると思いますが、この田中は身体能力がずば抜けているので体格のデメリットを全く感じさせません。ちなみに田中の予選での打率は5割です。

そして、その向こうに控えるセンターの牛山も守備の人です。広い守備範囲と強肩を持ち、打者の特性を常に考えたクレバーな守備をします。そしてキャッチャーの鹿倉は打順8番で打率2割ですが守備力は鉄壁です。

このようにセンターラインは打撃よりも守備という職人が揃っています。センターラインの強いチームは勝つというセオリーがありますが、セカンドとショートの守備範囲が広いとピッチャーはとにかく内野にゴロを打たせれば良いという投球ができるのです。

 

参考→西川愛也出身チームのプロ先輩は誰?花咲徳栄のイケメン打者はドラフト候補?


まとめ

キャプテンの小玉は、力むことなく「西東京大会は通過点と思ってやってきた」と言い切りました。1回戦の圧勝も「まず1つ」という感じに見えました。ナインは非常に地に足がついており優勝を冷静に狙っているように見えます。

西東京予選では、2014年、2015年、2016年と3年連続決勝で敗退してきました。悔しい思いをした先輩の気持ちもいい意味で背負っているでしょう。また、今回は多くの東海大系列の高校が地区予選の決勝で負けました。そのチームの分も活躍したいと思っているでしょう。

甲子園のファンは清宮を待っていたのです。その早稲田実業を倒したチームに興味が無いはずがありません。関西人の特性として「雑草」を好む傾向があります。ワンフォーオールの東海大菅生が勝ち進めば多くの応援を得ることは間違いないでしょう。

昭和スタイルのチーム、東海大菅生が優勝する確率は大阪桐蔭よりもあると思います。最後に若林監督のモットーを紹介しておきます。

「野球は根性。全ては気持ち次第。」

 

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  • 2017 08.18
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