
日本のセクシー女優、葵つかささんと広告で共演したことが問題となり、一時は中国から追放されるかもしれないと報道されたパウリーニョ選手。
結局は所属している広州恒大(グアンジャオ・タオバオ)から注意を受けただけで済みました。
現役ブラジル代表でありながら、ヨーロッパでなく中国でプレーする、このパウリーニョ選手についてまとめます。
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ブラジル人は名前が長い
パウリーニョ選手の正式な名前は、ジョゼ・パウロ・ベセーラ・マシエル・ジュニオールです。名前がジョゼ・パウロで、姓がベセーラ・マシエルです。ジュニオールは、まあ名字の一部です。
名前はジョセだけでもいいんです。でもパウロをつけたければつけてもいいのです。カトリック国であるブラジルでは、聖人の名をつけてキリストへの愛を示すので、ジョセ・パウロとしています。日本ならば、雄三日蓮みたいな名前になりますね。
ベセーラはお母さんの姓、マシエルがお父さんの姓です。ジュニオールをつけているのは、マシエルの息子という意味です。ネイマールも「JR」がユニフォームの背中に入っていますが、同じ意味です。
ちなみに、日系ブラジル人だと、ジョセ・アキオ・ベセーラ・タナカ という感じになることが多いです。そして、仕事などで渡日した場合は アキオ・タナカ とか タナカ・アキオ で暮らすことがあります。
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最初はリトアニア?
1988年7月に生まれたパウリーニョ選手は、2004年からPAECというチームに入ります。16歳になったので、プロチームの高校生年代(ユース)に入ったのかと思いきや、実はこのチームはプロではなかったのです。
つまり、10代の頃のパウリーニョ選手は全く上手くなくて、プロチームのユースには入れなかったということです。
その後4年たって、PAECはプロチームになるのですが、パウリーニョ選手が18歳の時にはまだアマチュアチームでした。そんな彼が選んだのは「リトアニアでプロになる」という道でした。
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リトアニアのサッカーとは
2017年4月現在、リトアニアのFIFAランキングは、101位です。1年前は140位くらいでした。ランキング上はフィリピンやタイと同レベルです。現在の1位はブラジル。日本は44位です。
つまり、18歳でプロになる選手が多いブラジルで、パウリーニョ選手はどこにも契約してもらえず、北ヨーロッパにある旧ソ連の小さな国でプロになったということです。相当ヘタだったのでしょう。
リトアニアでは、スポーツのできる子はバスケットをします。NBA選手もたくさん出ています。そんな国ですから、プロサッカーといっても給料は安かったでしょう。
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ポーランドから母国ブラジルへ
おそらく、リトアニアでの活躍が目に留まったのでしょう。19歳で隣の国、ポーランドのチームに移籍します。しかしこのチームも、2部から復帰したばかりの弱小チームでした。なんとホームスタジアムのキャパが2200人です。
しかしここでも活躍したと見えて、20歳でブラジルのPAECに復帰します。その時PAECはプロチームになっていたのです。ここではレギュラーとして活躍して21歳でブラガンチーノへ移籍します。このチームはそこそこ強いチームでした。
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古い話しですが1970年代には、あのセルジオ越後さんも在籍していました。最近では日本代表にもなった呂比須ワグナーさんが監督をしていました。
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そして名門へ
そんなチームにおいて目覚ましい活躍を見せ、ついに22歳で超名門コリンチャンスへ移籍するのです。ここで3年を過ごす間に、ビッグネーム(有名選手)になっていきました。イタリアのインテルが高額の移籍金を用意して獲得しようとしました。
当時は長友選手がインテルのレギュラーでした。実現していたらチームメートでしたが、パウリーニョ選手はオファーを断ってコリンチャンスで優勝することに集中します。
その結果、南米王者となり、さらにクラブワールドカップでは、決勝でチェルシーを破って優勝しました。
チェルシーはランパードの全盛期で、彼がキャプテンでした。ほかにも、マタ、アザール、ダビド・ルイス、チェフなど前線からキーパーまで最高のメンバーがいました。
プレミアリーグそして中国へ
その頃は、ボランチとして世界トップクラスの評価を受けていました。そして移籍金約30億円でプレミアのトッテナムへ移籍しました。スパーズ(トッテナム)はその年、ベイルをレアルマドリードへ売却して、約100億円を得ていましたので資金があったのです。
その後、プレミアで活躍します。年俸も5億円余りを得ていたようです。しかし2年目には出場機会が減り、くすぶっていたところへ元ブラジル代表監督スコラーリが中国から声をかけたのです。
スコラーリは広州恒大の監督でした。2002年の日韓ワールドカップの優勝監督でもあり、2013年のコンフェデカップではパウリーニョ選手を抜擢して優勝した監督でもあります。
もちろん中国のビッグマネーもあったでしょうが、監督との絆もあったからでしょう。ヨーロッパで十分やっていける実力がありながら中国行きを決めます。年俸はプレミア時代とほぼ同額のようです。
そして彼の偉大なところは、中国リーグに行くと実力を落とすプレーヤーが多いなか、むしろパフォーマンスを向上させている点です。2017年のロシアワールドカップ南米予選では、ハットトリックの活躍を見せました。
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プレースタイル
日本人選手で言えば、長谷部選手か山口蛍選手のようなタイプです。とにかく固いプレーをします。ネイマールのようなひらひらしたプレーはありません。カチッした感じです。
ボールを取る、すぐに前線へパスを出す。攻撃中、ペナルティエリアの外へボールがこぼれてきたらドカンとシュートを打つ。サイドの選手が苦しくなったら、パスをもらいに行く。など、試合の中で「効いた」プレーをします。
スパイク
ブラジルワールドカップではいていたスパイクは、ナイキの「マジスタオブラFG]です。
2万円でも高いサッカーのスパイク。マジスタオブラFGは4万円です。
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まとめ
2015年のACL準決勝で柏レイソルと対戦し、35メートルのフリーキックを右足インステップの外側で蹴り、中村俊輔選手のようなボールを決めました。本当に美しいゴールでした。
中国リーグにいながら、進化を続ける理由は、もともと上手いプレーヤーではなかったからでしょう。努力することが習慣になっているんでしょうね。
最近は中国追放かという報道が出てすぐ、バルセロナなどのチームがオファーを出したと報道されました。
黒子のボランチがいかに効くか、現代サッカーでは大きな要素です。世界トップレベルのボランチのいる中国リーグが本当にうらやましいです。
追記:2017年8月にパウリーニョはバルセロナへ移籍しました。
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