ヒアリで子どもがアナフィラキシーショックになったらどうすればいい?

  • ヒアリで子どもがアナフィラキシーショックになったらどうすればいい? はコメントを受け付けていません。

この記事は4分で読めます

Pocket

2017年5月に日本で初めて発見されたヒアリは今やヒアリ現象とまで言えるほどの盛り上がりを見せています。

幼稚園では折角の芝生園庭を靴ばきで遊ばせたり、殺虫剤メーカーの株価が高騰したりと何でも過敏に反応する真面目な国民性が発揮されていますね。

このアリさんについては、星の数ほどのブログが話題にしていますが、どれも不安の解消にはつながっていません。私がすぱっとみなさんを安心させてしんぜましょう。


スポンサーリンク


20年前にも

今回のヒアリ騒動で思い出すのが「セアカゴケグモ」です。1995年に大阪府南部で発見されてから日本全国へ分布を広げました。

「死亡例もある」という報道がなされて、みんなが過敏に反応しました。特に学校で発見されたときは教育委員会に報告したりして、もう立派な「不審者」扱いです。(今でも)

ところが、それから20年以上たった現在、国内に死亡例はないのです。私の身近でも何度か遭遇しましたが、他のクモと同様こそこそしたやつですぐに逃げていきます。全然アグレッシブではありません。

しかし、当時はすべての学校で大きな強力殺虫スプレーが購入されて配備されました。今も職員室や用務員室で埃をかぶっているはずです。当時は売れまくったでしょうね。

私は「クモを殺すとばちが当たる」という迷信に少しとらわれているというか、基本的にモスキート(蚊)とコックローチ(ゴキさん)以外は無残に殺さない主義なので、できるだけ放置するか追い出すかという対処をしています。


ハチはどうするの

私がこれら毒性のある昆虫に対して過剰に反応する現象を不思議に感じるのは、「すでにハチがぶんぶん飛んでるじゃない」と思うからです。

2000年以降の日本でも、平均すると毎年20人以上がハチに刺されて亡くなっています。まあほとんどがスズメバチによるものだと思いますが、そんなにクモやアリを恐れるなら日本のアウトドアって超危険空間ということになります。だってハチはどこでもいますから。

もしも「本当に怖いのはハチだ」という情報が氾濫したらどうなるでしょう。

おそらく、キャンプ場や海水浴場から人は消えていくでしょう。屋外のレジャー施設は軒並み客足が遠のくに違いありません。近所の公園すら遊べなくなります。

TDR、USJ、遊園地、動物園などが赤字になっていき、完全屋内施設のみが生き残っていく。そうなったら経済への打撃は大きいでしょう。雇用も大きく失われます。

つまり年間20人以上の死者が出ているハチのニュースは報道しない方がベターということになります。


アナフィラキシーショックとは

ヒアリの毒で死に至ることがあります。というニュースが人々を震え上がらせているのですが、これってどういうイメージなのでしょうか。

セアカゴケグモの時も同じように「死」という文字がパニックを呼んだわけです。

毒で死ぬと言われれば、「青酸カリ」とか「毒ガス」みたいなイメージですよね。「うっ」とか言って倒れ、ぴくぴくしながら死んでいく、みたいな。

青酸カリの場合は、その成分が全身の細胞に回ると、細胞に酸素を送れなくするので人間は死にます。特に脳の細胞が酸素をもらえなくなると血管の収縮や肺呼吸する指令をを止めてしまうので致命的です。

VXなどの毒ガスは、神経と神経をつなぐジョイント部分を邪魔するもので、これも脳からの呼吸指令を伝える神経システムがダウンするので死にます。

ところが、ヒアリやセアカゴケグモ、ハチなどの「毒による死亡」は全く違ってアナフィラキシーショックです。

これは、昆虫やクラゲの毒とか食物のアレルギー成分が体内に入った時に、脳が過剰に反応してしまう症状です。

ほとんどの場合は脳も冷静に反応し、どこかが腫れるとかジンマシンが出るくらいで終わるのですが、ごくごく少数の人たちが過剰に反応します。

過剰反応というのは、吐き気、すごいジンマシン、血圧低下、のどの詰まり感といったものです。

特に怖いのはのどの詰まりです。過剰反応というのは脳の指令で毛細血管をぐんぐん広げるというもので、それに伴って薄くなった血管の膜から液体成分がじわじわ漏れ出してしまいます。すると当然血管周辺が腫れて、気道などは狭くなるわけです。

呼吸が苦しくなって、血圧が低下するとショック状態になります。びっくりしている「ショック」ではなくて「血圧が異常に低下して死にそうな状態」イコール(医学用語では)「ショック」なんです。


スポンサーリンク


アナフィラキシーショックになったら

ヒアリ、ハチ、セアカゴケグモなどの毒虫。またはクラゲ。そして食物アレルギーによって、吐き気、ノドの詰まり、めまいなどが起きたら即119番しましょう。

もしも救急車がすぐに来なかったらどうしようとかいう不安のある人は、「エピペン」という注射を買っておきましょう。血圧を上げるのでショック状態を回避できます。

病院へ行って処方してもらえば入手できます。

学校や保育園に行く時は、エピペンを持たせておいて先生に連絡しておけば、もしもの時に打ってもらえます。

このようなポーチに入れておくと良いでしょう。

 

これでまず安心です。学校でも強い食物アレルギーのある子は、常にエピペンを持っていて、学校のスタッフは生徒の太ももに注射する練習をしています。

この注射は食物アレルギーにのみ使えると思っている人が多いのですが、ハチやヒアリにも使えます。というかもともとハチの毒に対して開発されたもののようです。


まとめ

タイトルには、「高熱が出た時の対処」と書きましたが、ヒアリの毒で高熱が出ることはありません。上に書いたように99.9%以上は「いててて」「腫れたよ」で終わりです。

しかし、万が一「のどの詰まり感」「めまい」などが現れたら119番しましょう。そして不安な人は、エピペンを買って携帯しておきましょう。

セアカゴケグモ、ヒアリなどの特定外来生物の多くは危険性が低いといえます。駆除方法は殺虫スプレーということになりますが、その場しのぎに過ぎません。死者数で言えば日本のハチの方が相当危険です。これからは日本列島で共存する覚悟でいるべきでしょう。

私は子どもの時にハチの大群に襲われて顔を10か所くらい刺されことがあります。顔がしばらく腫れて変形していましたし、とんでもない痛みがありました。しかし田舎ではよくある話です。日本の文化にハチは共存しているわけです。

刺されたことのない人が変に不安になっているのでしょう。まあしかし毎年20人以上の死者がでているハチのです。不安な人はエピペンを持っておきましょう。

そして、子どもはできるだけ屋外で遊ばせましょう。ヒアリや毒虫を怖がってインドアばかりで生活したら、命の危険性は下がるでしょうが、精神面での危険性が増加しますよ。


あなたはこの記事にどんな感想をお持ちになりましたか?

ぜひ一言コメントを残していってください!!

共感していただけたら下のツイッターアイコンや

フェイスブックの「いいね」を押して拡散していただけると嬉しいです。


スポンサーリンク

  • 2017 07.08
  • ヒアリで子どもがアナフィラキシーショックになったらどうすればいい? はコメントを受け付けていません。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

コメントは利用できません。

カテゴリー