藤波のイップスは選手を壊すWBCのせい?2軍から復活する治療法はあるの?

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阪神タイガースの藤波が「死球病」に悩まされています。これは2015年あたりから兆候が見られていたのですが、今回(2017年8月17日)の大乱調でよってイップスを否定できなくなってきました。

もちろん本人は否定していますが、右打者ばかりに四死球を与えていまう現状からして、専門家も指摘するようにイップスでしょう。

今回は、イップスについて解説し、なぜ藤波が罹患したのか、治療法はあるのかと言う点をまとめます。


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イップスとは

イップスとは同じミスを繰り返す一種の病気で、もともとはゴルフで使われ出した言葉です。たとえば、バンカーショットをミスしてトリプルボギーとかをたたいた選手が、それ以後バンカーに入るたびに大たたきをしてしまうような場合にイップスといいます。

フェアウエイやラフからのショットはすごい技術をもっているのに、バンカーショットになると「また脱出できなかったらどうしよう」」というマイナス思考に囚われてスイングがぎこちなくなり結局ショートしてボールがまたバンカーに戻ってくるという状態になります。

メジャーリーグでも活躍したオリックスの田口が新人の頃イップスに罹患したことで一気に有名な単語になりました。田口はもともとショートだったのですが、ファーストへの送球が悪送球だらけとなって外野手に転向したあとに克服しました。

イチローも愛知県の高校生だった頃にイップスになっています。もともとピッチャーだった彼は1年生の時に3年生へ投げていてストライクが入らなくなったのです。結局これも外野手としてプロ野球選手になってから克服しました。

 

参考→阪神の糸井嘉男の身長体重は?出身高校と大学そしてドラフト何位?


WBCの罪

イップス自体は、エラーを引きずることで起こるものです。しかし自分の体が好調ならばエラーもしませんし、したとしても切り替えられます。ですから不調な時に無理をするとイップスになりやすいといえます。

私が今シーズンの藤波を襲っているイップスの原因として挙げたいのがWBCです。スポーツの選手はシーズンが終わると一度体と心を休めます。競技から離れてリフレッシュして英気を養い、違和感があるところを治療します。

日本のプロ野球でいえば、10月、11月、12月、1月の4カ月がオフです。2月からはキャンプが始まり、約2か月で体と心を作って3月末の開幕に間に合わせます。しかしWBCはその2月に本番があります。選ばれた選手は他の選手よりも1ヶ月以上早く調子を上げないといけません。

調子をあげるには、体と心に負荷をかけることになります。いわゆるトレーニングです。重いものを持ち上げたり、走ったり、投げたりします。メンタル面ではスイッチが入るように心を盛り上げていきます。

 


WBCが壊した有名選手

人間ですから体も疲れますが、心はもっと疲れます。心の疲れは「切り替え」を遅くします。ネガティブが思考から抜け出しにくくなります。集中力も低下します。痛みに対しても危機感を感じにくくなります。そういう時に選手は故障しがちです。

たとえば、2006年の第一回WBCではヤクルトの155キロ左腕、絶対的クローザーの石井弘寿(いしい ひろとし)が大会前に感じた肩の痛みを我慢して投げた結果、肩が壊れて結局手術しましたが、選手として終わってしまいました。

松坂大輔はWBCに2回出場しました。大会では剛腕ぶりを発揮しましたが、その後アメリカに渡ってからは肩の故障で苦しむことになります。メスも入れましたが、結局WBCに選ばれた頃の調子を取り戻せないまま現在に至ります。

イチローもWBCで主役級の活躍をしましたが、2回目の大会後に胃潰瘍を患い故障者リストに入りました。プロ生活初の故障(病気)でした。シーズン前の真剣勝負がどれだけ選手を消耗させるかがわかります。彼は3回目の大会に不参加を表明しました。

 


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落合監督

日本のプロ野球で3回も3冠王を取った落合博満は選手としても超一流でしたが、監督としても中日ドラゴンズで7年間のうち4回もセリーグで優勝するなどすばらしい指導者でもありました。彼はまた、独特のトレーニング方法でも有名でした。

プールは泳ぐものと誰もが思っていた頃に、プールウオ―キングをトレーニングに取り入れたのが彼でした。また、猛練習は美しいという時代に、オーバートレーニングにならないように気をつけていた選手でもありました。

そんな落合監督がWBCへの選手派遣を拒否したことがあるのです。イチローが胃潰瘍になった2009年です。中日の選手は監督の方針で一人も参加しませんでした。その4年後にWBCの監督要請が来るのですが「選手生命を縮めるような大会には参加しない」と断りました。

そうなんです。サッカーのワールドカップが国際サッカー連盟の主催で、世界のプロサッカーを含めて統括しているのに対し、WBCはアメリカのプロ野球協会主催です。オリンピックで野球が行われなくなったため、世界の野球人口を減らさないように作ったのです。

 

参考→筒香嘉智の年俸と血液型と星座そして愛車は?中田翔と徹底比較してみた


藤波のイップス

藤波は2017年のWBCが初参加でした。イップス自体は2015年頃から兆候はありました。しかし今年のイップスは本当に深刻です。今年の藤波が例年と違うのはWBCに参加したことです。調整がうまくいかないままシーズンの開幕を迎えました。

不調なまま投げればネガティブな思考が支配します。「今日もコントロールがダメだ」「こんな日は気をつけないとデッドボールになってしまう」「特に右打者には注意しないとダメだ」という思考になってしまいがちです。

調整がうまくいって、心身ともリフレッシュできた状態で開幕を迎えられていれば、デッドボールがあっても「ドンマイ自分」「次は内角に決められる」と思えるはずです。ところがコントロールも今一つで精神的なエネルギーも低下している場合は悲観的になります。

もともと藤波はスリークオーターなので、リリース(ボールを離す瞬間)のタイミングが少しでも早いとデッドボールが出やすいのです。しかし持ちすぎると変化球が投げられません。しかも150キロを楽に超える速球を持っています。打者は避けられません。

 


藤波の性格

彼の母によると、「反抗期も無く、成績もよい」子だったそうです。確かに写真を見ても、プレー中の顔を見てもそんなイメージがあります。比較して申し訳ありませんが、同じ高校だった日ハムの中田とは全然違います。

もちろん中田もスランプ時にはフォームを変えたりして結構悩むタイプです。しかし基本的には「クソガキ」です。失敗しても「どうにかなるじゃろう」、プレッシャーを感じても「なんぼのもんじゃい」みたいなところがあるのです。

オリックスからメジャーリーグへ行った田口も「良い子」です(彼の中学の先生に聞きました)。成績も良く、一般入試で関西の名門大学へ入っています。やはりイップスは賢くて良い人がかかりやすいと言えるかも知れません。

もう1つは、きょうだい関係です。上はゴルファーや陸上で成功することが多く、下は野球やサッカー、テニスで成功することが多いことがわかっています。藤波は兄弟の兄です。中田翔は兄弟の弟です。弟の方が精神的に強いのでしょう。

 

参考→出生数低下の原因と対策は?晩婚化と未婚化対策は人口減少を止めるか?


治療法とまとめ

これは100%メンタルの病気なので、ドクターにかかるべきです。日本ではメンタルの病気を医者に治療してもらうという行為に対して偏見が強いのが大問題です。「精神科」「心療内科」などは「おかしなひと」がいくところと思っている人がまだいます。

しかし最近はスポーツ医学も進んできました。スポーツ専門のプロメンタルトレーナーも出てきました。阪神タイガースの金本監督も、新しいことを取り入れるのに抵抗の無い方ですから、是非ドクターとトレーナーによる治療を受けさせてもらいたいものです。

身長197センチでピッチャーとして恵まれた体です。腕が長い方が遠心力があるに決まっています。もちろんそれに見合った筋肉が無いと腕が振れませんが、その筋肉も理想的です。田口やイチローのようにポジションを変更して解決するという方法は採れません。

ただし、関節や筋肉のトラブルでは無いのが逆に言えば救いです。手術が必要な故障の場合は選手生命が無くなる可能性もあります。そこは水泳で鍛えた小学校時代の貯金があるのでしょう。早めに治療して美しい勝利を甲子園のマウンドで見せてもらいたいものです。

そしてWBCは2017年で終わらせるべきです。東京オリンピックでは野球もやるのですからもういらないでしょう。

 


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  • 2017 08.18
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