殺人ダニの予防と治療はどうすればいい?ワクチンや薬はどこで買える?

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厚生労働省は2017年7月24日、去年(2016年)の夏にマダニの持つ SFTSV というウイルスで50代の女性が死亡したと発表しました。

この女性は、病気で弱っていた野良猫を保護しようとしたところを噛まれたそうです。それによって猫のウイルスがヒトに感染したと考えられています。猫は、マダニに吸血されたことによってマダニの持っていたウイルスが侵入して発病していた可能性が高いということです。

さて、マダニとはどんな生物なのでしょう。刺されたらどうすれば良いのでしょう。感染を防ぐために注意することは何でしょう。今回はそういう点をまとめてみます。


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マダニとは

マダニとは簡単にいうと家のカーペットなどにいる小さなダニとは違う「目に見える」ダニのことです。

(引用元:厚労省のサイト)

ダニに共通しているのは、足が8本で体のパーツが頭部と腹部のふたつということです。ですからクモの仲間とされています。昆虫にみられる特徴を持っていません。(複眼、触角、頭・胸・腹の三つがある、足が6本)

カーペットなどに潜む小さなダニは、吸血することもなく無害です。ただし、そのフンが空気中に舞うとアレルギーのもとになる場合があります。

マダニは動物の血を吸います。生活しているのは、草むらなどです。犬や猫の毛をめくってみるとマダニが生活していることもあります。ペットのダニ駆除は常識です。


国内感染者数は

2011年に初めて感染が確認されてから、2017年6月末までに266人の SFTSV 感染者が出ています。そのうちの死亡者は57人です。かなりの高率で死につながっています。

感染した場合の具体的な症状は「発熱」「頭痛」「倦怠感」「嘔吐・下痢」「意識がなくなる」です。狂犬病の症状とそっくりです。体が弱っている高齢者だと死に至る可能性が高まります。

また、血小板が減少するため、出血したら止まりにくくなります。また、少しの衝撃でアザができます。

なお、潜伏期間が1週間程度あるので感染すぐには症状が出ません。


薬は

実はまだこのウイルスが発見されてから10年も経っておらず研究が進んでいません。したがって、薬はないのです。熱が出れば熱を下げる薬、下痢をすれば下痢止めといったものしかありません。

高齢者は、高熱が続いたり下痢が続いたりすることで亡くなることもありますから、薬で症状をおさえることは重要です。


症例は

2017年6月末までのところ、西日本のみで発生しています。関ヶ原より東では、石川県でしか発症例はありません。つまり日清のインスタント麺「どん兵衛」に「E」と書いてある地域ではほぼ安全ということです。

しかしこれは、SFTSV というウイルスに関してのみです。

実は、マダニのもつウイルスには「脳炎」もありまして、日本では北海道で死亡例が確認されています。ですから今のところ西日本と石川県、北海道では「マダニに注意」と言えます。また、西日本でも沖縄は感染者が出ていません。


ウイルスは

上にも書いた通り、SFTSV です。

Sはシリアス、つまり深刻な。Fはフィーバー、つまり発熱です。T は血小板の異常という意味です。S はシンドロームで「症候群」、つまり病気。最後の V は英語のバイロス、ドイツ語と日本語のウイルスです。

要するに、「深刻な高熱を伴う血小板の減少による病気を引き起こすウイルス」という意味です。


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薬やワクチンは

中国の研究者が2011年に発見したのが最初でした。ですからまだ6年しか経っておらず、研究が進んでいません。完全に未知のウイルスです。

ヨーロッパでは古くからマダニから感染するウイルスによって脳炎が引き起こされています。これは研究が進んでいて、ワクチンがあります。ヨーロッパで山登りなどをする時は、事前に注射をすると有効です。

しかし、 SFTSV にはワクチンがありません。マムシにかまれた時のような血清もありませんし、ヒアリやハチの毒でアナフィラキシーショックが起きた時に有効なエピペンも使えません。

参考→ヒアリで子どもがアナフィラキシーショックになったらどうすればいい?

今のところ、安静にして本人の体力と気力で乗り越えるしかありません。そして5人に1人が亡くなります。こんなに科学や医療の発達した現代にもそんなウイルスがあることに驚きます。


外来生物か

さてこのマダニですが、実はマダニという種類のダニはいません。動物の血を吸う様々なダニをぜーんぶマダニと呼んでいるのです。そして、カーペットに潜む奴を単にダニと呼んでいます。

一応日本以外では、中国でも、ヨーロッパでもこの二種類を全く違う単語で呼んでいます。そしてこのマダニは外国からきたのかというと、「NO」です。国産というか日本に昔からいた生物です。

さらに、ウイルスのDNAを調査した結果、中国や朝鮮半島の SFTSV と違うことがわかっています。ですから純粋にネイティブ、しかも西日本ネイティブです。


噛まれたら

さて、マダニに噛まれたらどうすれば良いのでしょう。ポイントは、

1、ひきはがさない。

2、医者に行く。

この二つです。皮膚から引き離そうとすると、吸っていた血液が逆流することがあります。そうすると、マダニの体内にあるウイルスが大量にヒトの体内へ入ってしまうのです。

(引用元:厚労省のサイト)

医者に行けば、血液を吸っていたマダニの口を切り、血液が逆流しないようにしてから丁寧にはがしてくれます。ただし、感染のリスクをゼロにはできません。

なお、マダニはムカデやヒアリのように毒をもっているわけではありません。つまり噛まれて血を吸われても痛みはないのです。ですから知らない間にくっついて血を吸っていることがあります。わきのしたあたりだと気付かないでしょう。

吸うのもゆっくりです。しかし数日かけて吸うと体がパンパンに膨らむので、絶対に気がつきます。

予防は長袖長ズボン、そして靴下に靴。できるだけ肌を出さないようにしましょう。半そでハーフパンツ、裸足にクロックスでは危険です。


昔からいたのになぜ?

マダニは大昔から日本列島にいたはずなのに、なぜ最近になって死者が出始めたのでしょう。

これは「私の予想」ですが、このウイルスは突然変異によって生まれたのではないでしょうか。

インフルエンザウイルスも突然変異によって「新型」が生まれます。生物の進化も突然変異の積み重ねという説もありますよね。


本当にマダニのウイルス?

もうひとつの私の説は、これはマダニのウイルスではなく、動物のウイルスではないかというものです。

上で紹介した2016年の死者(50代女性)は、マダニに噛まれたあとがなかったのです。しかし猫に噛まれたといっているのです。

厚労省は、「猫がマダニに血を吸われたときに、ウイルスに感染した」「そのウイルスが女性に感染した」と予想しています。しかし私は間違っていると思います。


狂犬病の新型ウイルスでは?

最初にも紹介したように、 SFTSV の症状は狂犬病によく似ています。そして狂犬病もヒトに感染すると高い致死率があります。

この SFTSV は犬だけでなく、猫などあらゆる動物に感染するウイルスです。マダニは感染した動物からウイルスを運んでいるだけではないでしょうか。

歴史をひもとけば、狂犬病ワクチンのなかった時代には狂犬病の犬を大量に殺処分していたのです。

今回の悪ものをマダニということにしておかないと、かぞきれない野良猫など野生動物を調査する必要がでてきます。それは、保健所のスタッフでは無理です。


パニックになる?

しかし「新型のウイルスを持っている猫に注意しましょう。噛まれたら20%の人は死にます。ワクチンはありません。」と発表すれば大騒ぎでしょう。

とりあえず「マダニに注意しましょう」と言っておけば、「草むらに入るときは長袖長ズボンで靴下をはこう」くらいで済みます。

そこは、「嘘も方便」です。

というのが、私の説です。


まとめ

エボラ出血熱がアフリカで流行した時には、大きな騒ぎになりました。実は、この SFTSV も血小板が少なくなって発熱するという点ではエボラ出血熱によく似ているのです。

エボラと同じく、患者の血液、尿、便などが他人の粘膜に付着すると感染する可能性もあります。ですから SFTS の治療にあたる医療関係者は絶対にマスクとゴーグルと手袋が必要です。

厚労省はマダニさえ気をつければこのウイルスは安心とアナウンスしていますが、実際はもっと恐ろしいものです。ヒトからヒトへの感染に関しては、もっと正確な情報を流すべきでしょう。

それとも外国からの観光客が減るのを恐れて秘密にしているのでしょうか。


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  • 2017 07.30
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