佐藤琢磨の英語力はネイティブ並み?タイヤは左右で違うサイズなの?

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2017年5月28日、アメリカのインディ500で日本人ドライバー佐藤琢磨が優勝しました。大快挙です。4輪のメジャーなモータースポーツでアジア人が優勝するのは史上初です。

世界の3大レースと言われるのが、F1のモナコグランプリ、ルマン24時間耐久レース、そして今回佐藤琢磨が優勝したインディ500です。

このインディとはどんなレースなのでしょうか。同じオープンホイール(タイヤがむきだしの車)であるF1とどうちがうのでしょう。レース方式とマシンの違い、そしてドライバーの年収などについてまとめてみます。


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エンジンは違うの?

4輪のモータースポーツの最高峰はやはりフォーミュラーワン(F1)です。最高峰とはつまり最高レベルのマシンとレーシングドライバーが集まっているカテゴリーであるということです。

さて、F1のマシンはどんなエンジンを積んでいるのでしょう。時速300キロ以上で走るので、さぞかし大きなエンジンだろうと思われがちです。実際1980年代には3000ccのV型8気筒が主流でしたので、そのイメージが残っている人も多いでしょう。

しかし実際は1600ccの過給器(ターボ)付きエンジンです。しかもモーター駆動を組み合わせたハイブリッドです。そしてなんと最高出力は1000馬力!です。

それに対してインディカーは3000ccでターボ無しというクラシックはエンジンです。最高出力は500馬力から700馬力です。コースによって馬力制限があります。

エンジンを比較すると、やはりF1が飛び抜けて高性能だと言えます。しかし、インディーカーはバイオ燃料なのでガソリンで走ったらもっと高性能なのでしょう。


車体は違うの?

F1の車体は各チームが開発し、毎年新しい車体がデビューします。しかし資金の不足しているチームは、開発する余裕がないため古い車体で走ることもあります。当然そういうチームは他のチームよりも車のスピードが遅くなります。

インディは全チームが同じ車体を使っています。つまり自分のチームが車体を開発する必要がなく、購入すれば良いだけなのでインディの方が安くレースができるということです。

エンジンもターボ無しのシンプルなものですし燃料もバイオですから、インディは低コストで環境にやさしく参戦できるように工夫されたレースと言えます。


コースの形は?

F1は全てロードまたはストリートのサーキットを走ります。ストレートとコーナーが組み合わさった複雑なコースです。それに対してインディは全17戦のうち6戦をオーバルコースで争います。

オーバルというのは「楕円」という意味で、コースの形状が楕円またはそれにちかいのでそうよばれます。極端にたとえればすり鉢のなかをグルグル回っているようなイメージです。

オーバルコースは複雑なコーナーが無くブレーキ操作がほぼ不要なため、300キロ以上で走れる時間が長くなります。そのため一周の平均時速が360キロ以上という高速でのレースになります。インディの方がF1より速いといわれることがあるのはそのためです。

今回佐藤琢磨が優勝したインディ500もオーバルコースでした。

ジャンボジェット機が離陸するスピードは時速320キロです。インディマシーンの時速360キロというのは、それを遙かに超えているわけです。クラッシュが起きた時に車体が上下反対になるとウイングのフォースで浮き上がってしまいます。


F1の最高速度は?

マシンの性能はF1の方が上ですから、当然F1の最高速度はインディカーを上回ります。ただ、F1はオーバルコースを走ることがありません。さらに、死亡事故を防ぐために長いストレートをもつコースではレースが行われません。

おそらく1000馬力あるF1マシンで、インディのオーバルコースを走れば時速400キロくらい出るでしょう。コーナーにはバンク角(内側が低くて外側が高くなっていること)がついているので、ウイングで強いダウンフォース(車体を地面に押さえつける力)を生む必要もありません。

F1ではコーナーを速く回るためにストレートの最高速度をある程度犠牲にして、リアとフロントのウイング、さらにボディ形状によって空力で地面におさえつけています。そうしないと、バンク角のないF1のサーキットではコーナーで車が外側へずれてしまいます。

そうなると当然ラップ(1周にかかる時間)は遅くなるわけです。かといってあまりにもダウンフォースを利かせるとストレートでスピードが上がりません。そこは、ドライバーとピットクルーが走りながら相談して調整するのです。

ですからストレートが長いコースほど速度が出るかというと、そうではないわけです。現在のF1では上海が最長のストレートをもっていますが、コーナーのセッティングを重視している関係でそれほどのスピードが出ません。

最高速度はたいていイタリアのモンツァで記録されます。最近では約380キロが出ています。ダウンフォースをきつく持たせてもインディカーより速いF1マシンはやはり最速です。

 


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セッティングは違うの?

オーバルコースは、ずっと時計の反対回りなので左右対称のセッティングをするよりも、左右で差をつけた方が速く走れます。ですから、右の方が直径の大きいタイヤがついています。

また、コーナー半径が一定なので、デファレンシャルギアで左右のホイール回転数に差をつける必要がありません。むしろパワーロスも生まれますから、デファレンシャルギアは固定されます。

サスペンションも左右で固さを変えます。これらはインディ独特のセッティングで、左右に曲がる複雑なコースを走るF1には見られないものです。


ドライバーの年収は?

プロスポーツである限り、最高レベルの選手は最高レベルの収入を得ます。

2016年のスポーツ選手収入ランキングをフォーブスという経済誌が発表しています。上位30名の中に、3名のF1ドライバーがいます。そこにインディのドライバーはいません。

そのランキングで30位の選手が年収約35億円です。

佐藤琢磨がインディ500で優勝して獲得したのが2億7千万円ですから、決して少なくはありませんがトップクラスのF1ドライバーの年収には全く及びません。ちなみにF1の優勝賞金は非公開となっています。


なぜミルクを飲むの?

これはかなり昔の優勝者が、レース後のセレモニーで牛乳の一気飲みをしたのが起源です。それが話題となったため、牛乳メーカーがスポンサーとなりました。現在の優勝者は牛乳を飲むだけで50万円以上の収入があります。


佐藤琢磨の英語力

チーム関係者が優勝の要因として「琢磨の英語がすばらしい」点が大きいとインタビューに答えています。去年のエースドライバーはスペイン語のネイティブで英語に少々難があったようです。

それが今年になって琢磨がドライバーとなり、マシンの状態を細かく伝えてくれるので非常に助かっているとの事です。アメリカ人の彼が「自分よりも英語ができるくらい」と言っているので相当語彙が豊富で早口なのでしょう。

インタビューを聞く限り、やはり発音は日本人のなまりがあります。しかし話すスピードがものすごく速いのです。時間との勝負となる予選のレースなどは情報を速く伝えることが大切です。佐藤琢磨の英語を話すスピードは、ゆっくり目のおじさんネイティブ以上と言ってよいです。

 


まとめ

インディとF1を比較してみると、やはりF1のすごさを再確認できます。佐藤琢磨も元F1ドライバーです。プロのレーサーであればF1を目指すのは当然なんですね。

しかし世界3大レースであるインディ500で優勝したという事実は、日本のレース史上に燦然と輝く偉業となるでしょう。

子どもの時からカートに乗り始めるヨーロッパやアメリカの選手と異なり、20歳を過ぎてからレーシングドライバーとしてのキャリアをスタートさせるという世界的にはありえない経歴を持つ彼が、40歳で作った歴史は大きな意義があります。

20歳過ぎでイギリスにわたって約20年。完璧なバイリンガルとなって日本人レーサーのトップに君臨する彼をこれからも応援します。小林可夢偉のカムバックも待っているのですけどね。(カムイファンドに1万円寄付した私です)


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  • 2017 06.09
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