転職してヘルパーになるには国家資格が必要?介護福祉士が有利で収入も多い?

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日本社会の高齢化が進むにつれ、介護施設の数やサービスの種類は年々増加しています。

 

 

そんな中で、制度や資格が次々と変更され、介護業界を目指す人を混乱させています

 

 

今回は、介護の資格を紹介し、資格取得後の就職や昇進についても説明します。


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◎介護職員初任者研修

2013(平成25)年に、ホームヘルパー2級から名称が変わった「介護職員初任者研修」とは、介護についての最低限の知識・技術・考え方を身に付け、基本的な介護業務をマスターできる資格です。

 

介護未経験者が、介護のことを基礎から学べるというメリットがあります。

 

○介護職員初任者研修の特徴

各地方自治体が指定した養成機関が主催している講座を受講し、全課程を修了して筆記試験に合格すると資格を取得できます。

 

カリキュラムの内容は、「講義」と「演習」で構成されていて、講義では介護の基礎的な知識を学びます。

 

演習では、実技を通して実際の介護技術を修得します。

 

具体的には、支援が必要な高齢者や体の不自由な障がい者に対して、入浴・食事・着替え・排泄などの介助を行う身体介護や、掃除・洗濯・買い物などの手助けを行う生活援助などです。

 

介護職員初任者研修の講座を実施している代表的な団体は、ニチイ、ベネッセスタイルケア、ケアワークアカデミー、三幸福祉カレッジなどです。

 

ほかにも開講している団体はあるので、資格の勉強を検討している人は、それぞれの団体や講座の内容を事前によく調べ、自分に合うものを見つけてください。

 

 

○介護職員初任者研修の受講資格

受講に必要な資格はありません。誰でも受講できるため、介護初心者にもおすすめです。

 

○介護職員初任者研修の費用相場

通信講座を併用している場合もあるため、費用に差はありますが、おおむね50,000円~90,000円程度が相場です。

 

○介護職員初任者研修は在宅介護にどう生かせるか

在宅介護を始める人の中には、介護未経験者も多いのではないでしょうか。

 

この研修では介護について基礎から学べるため、初心者でも安心です。

 

介護職員初任者研修を取得すると、基本的な介護業務をマスターできるため、自宅でも基本的な介護全般を行えるようになるでしょう

 

 

◎介護職員実務者研修

「介護職員実務者研修」とは、介護職員初任者研修の内容を十分に理解し、介護の基本的な知識と技術を身に付けた上で、さらに実践的な知識と技術を習得するためのものです。

 

講義や演習の内容は、介護職員初任者研修よりも幅広く専門的になっています。

 

○介護職員実務者研修の特徴

介護職員実務者研修に修了試験はなく、講座の受講のみで修了です。

 

介護職員初任者研修よりも上位の資格と位置付けられていて、基本的な介護業務のみならず、医療的ケアの知識も学びます。

 

修了すると訪問介護事業所に必ず配置される「サービス提供責任者」という役職で活躍することもできます。

 

また、介護職員実務者研修を修了すると国家資格の介護福祉士を受験することができます。

 

在宅介護のみならず、将来的に介護業界でのステップアップを目指す人であれば習得すべき資格といえるでしょう。

 

介護職員実務者研修を実施している団体は、ニチイ、ベネッセスタイルケア、クリエ福祉アカデミー、三幸福祉カレッジ、東北福祉カレッジなどです。

 

 

○介護職員実務者研修の受講資格

受講に必要な資格はなく、誰でも受講することが可能です。

 

ホームヘルパーや介護職員基礎研修、初任者研修といった資格の取得者は、受講科目の一部を免除できる制度があります。

 

免除できる科目は持っている資格によって異なります。また、スクールによっては資格保有者に対して受講料を減額する制度もあります。

 

○介護職員実務者研修の費用相場

20,000円~50,000円程度が相場です。

 

○介護職員実務者研修は在宅介護にどう生かせるか

シミュレーターや実習を通し、医療行為である「たん吸引」や「経管栄養」の技術を修得することができるので、より重度の介護者も自宅で介護できるようになるでしょう。


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◎介護福祉士

介護福祉士は介護業界唯一の国家資格です。

 

社会福祉士・精神保健福祉士と並ぶ「福祉の三大国家資格」といわれています。

 

○介護福祉士の特徴

介護福祉士の主な仕事内容は、介護を必要とする人に対する身体介護や生活援助です。

 

現場で働く介護職の中でも、より専門的な能力を有する資格者として位置づけられています。

 

○介護福祉士の資格習得方法

 

二つの種類があります。

 

一つ目は、専門学校・短期大学・大学など、指定された学校または養成施設を卒業し、介護福祉士資格を登録することです。

 

登録の有効期限は卒業後5年間で、正式な資格登録のためには卒業後5年間の実務経験を積むか、筆記試験に合格する必要があります。

 

養成施設は全国各地にあり、基本的には2年制以上の養成施設を卒業する必要がありますが、条件を満たせば、1年制の養成施設卒業でも資格を取得できます。

 

その条件とは、「福祉系の大学で指定科目を履修すること」、または「社会福祉士養成施設等を卒業すること」「保育士養成施設を卒業すること」の三つのうちいずれかです。

 

二つ目は、介護福祉士国家試験に合格することです。

 

介護福祉士は、被介護者の生活全般を理解するとともに、介護に関する知識や技術に加え、適切な判断力と行動力を求められます。

 

さらに、良い人間関係を築くためのコミュニケーション能力を備えることも大切です。

 

そのため、試験には、基本的な介護業務のみならず、人間関係やコミュニケーションに関する問題、老化や認知症への理解度を問う問題、心と体のしくみに関する問題なども出題されます。

 

介護福祉士国家試験に関しては効率よく勉強するために多くの受験対策講座があります。

 

主な実施団体には、ニチイ、三幸福祉カレッジ、ヒューマンアカデミー、ユーキャンなどがあります。

 

 

○介護福祉士の受験資格

「介護業務に3年以上従事していて、介護職員実務者研修の受講が修了している」

 

または「福祉系高校にて定められた科目・単位を取得し卒業すること」のいずれかです。

 

○介護福祉士の費用相場

対策講座は、通信講座と通学講座で費用が異なりますが、20,000円~50,000円程度が相場です。

 

これに国家試験の受験手数料13,140円が加わります。

 

 

◎ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーの正式名称は「介護支援専門員」といいます。

 

2000(平成12)年に介護保険制度が導入された際に始まった公的な資格です。

 

○ケアマネジャーの特徴

ケアマネジャーの仕事はこれまでに紹介した三つの資格とは大きく異なります。

 

介護業務そのものを行うのではなく、適切に介護サービスを使えるように、介護が必要な人をサポートすることがメインです。

 

例えば、介護サービスの利用者と面談してケアプランを作成・修正したり、施設や業者との調整を行ったりします。

 

ケアマネジャーの資格を取得するには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。

 

試験はすべてマークシート方式です。確実に合格するためには、受験対策講座などを受講しましょう。

 

受験対策講座を実施している団体はニチイ、三幸福祉カレッジ、ヒューマンアカデミー、ユーキャンなどがあります。

 

○ケアマネジャーの受験資格

介護支援専門員実務研修受講試験には3種類の受験資格があります。

 

一つ目は、医師・歯科医師・看護師・保健師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士などの資格を持ち、その上で実務経験が5年以上であること。

 

二つ目は、生活相談員・支援相談員・相談支援専門員などの相談業務に従事していて、その実務経験が5年以上であること。

 

三つ目は、特別養護老人ホーム・在宅介護サービス業などでの実務経験が5~10年以上であること。ただし、この条件の適用期限は2017(平成29)年度の試験までとされています。

 

 

○ケアマネジャー資格取得の費用相場

対策講座には通信講座と通学講座があり、費用に幅がありますが、20,000円~60,000円程度が相場です。

 

これに各都道府県で定められている試験の受験手数料(7,000円~9,200円程度)が加わります。


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◎介護福祉士の就職先は?

介護の現場で常にニーズの高い「介護福祉士」。

 

就職先は数多くありますが、高齢者の介護度やニーズは就職先によって異なるため、働く側が身に付けられるスキルややりがいも変わってきます。

 

○特別養護老人ホーム

 

家庭での介護が難しい原則65歳以上の高齢者が入所する施設です。

 

要介護度の高い高齢者をケアすることが多く、勤務すれば介護のスキルがしっかりと身に付きます。

 

大型の施設が多いためフロアリーダーなどの役職も多く、比較的出世がしやすい環境と言えます。

 

特別養護老人ホームの数は現在も増加中で、就職先の選択肢が多く、自分の条件に合った施設を選びやすいのが特徴です。

 

施設は原則24時間体制。

 

月平均で3~4回の夜勤シフトがある施設が多く、日曜・休日の当番出勤があるなど勤務体系もさまざまです。

 

給与相場    正社員:17万前後~ パート:850円前後~

 

夜勤手当の有無で給与の差が大きく出ます。

 

また大型施設の場合、責任のある役職につくことで、給与アップを図ることができます。

 

入所者のほとんどは長期的に入所する人であり、一人ひとりと向き合い、じっくりと関わっていくことになります。

 

個人個人の特徴に合わせたサポートにやりがいを感じることができるでしょう。

 

○介護老人保健施設

 

要介護認定を受けた人のうち症状が安定している人の「リハビリテーション」を目的とし、食事・入浴などの日常サービスも併せて提供する施設です。

 

主に医療法人や社会福祉法人が運営しています。

 

入所者が「自宅での生活に戻る」ことを主目的としているのが特別養護老人ホームとの違いで、入所者は基本的に6カ月程度を目処に自宅へ戻ることを目標とします。

 

看護師・准看護師・作業療法士・理学療法士などが多く配置されており、「他職種とのチームワーク」が身に付きやすく、医療分野の知識も得られるのが特徴です。

 

給与相場    正社員:16万前後~ パート:時給900円前後~

 

夜勤の有無で給与に差が出ます。

 

リハビリなどをすることで、入所者の状態が改善して自宅へ戻れるようになります。

 

改善していくその瞬間に立ち会えることで、やりがいや喜びを感じることができるでしょう。

 

 

○介護付き有料老人ホーム

 

民間事業者が運営する介護施設です。

 

入所者の要介護度や提供するサービスが、施設によって大きく異なるのが特徴です。

 

職場環境が整っているところも多く、比較的待遇が良いので人気の職場となっています。

 

ホスピタリティを重視した施設も多く、接遇スキルや幅広いサービスに対するスキルを身に付けることができます。

 

接客業などの経験をいかして活躍する人もいます。

 

それぞれの施設のサービス内容によって業務内容が変わってくるので、実際に施設を見学し職場の様子を確認しておくとよいでしょう。

 

給与相場    正社員:20万前後~ パート:時給900円前後~

 

民間事業者運営である分、施設によって給与に違いが出ます。

 

国家資格である介護福祉士の場合、管理者的な立場となる役職を得ることで給与アップできる人もいます。

 

高齢者のニーズにこたえる「きめ細かいサービス」を提供することにやりがいがあります。

 

またビジネスマナーや海外事業などの研修を行う施設もあり、より広い分野の知識や技術を会得できることは自分自身を高めることにもつながります。

 

○訪問介護事業所

 

介護サービス利用者の自宅を訪問し、身体介護や生活援助を行います。

 

訪問介護は、利用者の自宅で一人でサービスを行うことが多いので、トラブル時の対応や基本的な介護スキルを必要とします。

 

日によって訪問する家が異なるため、さまざまなケースの介護スキルが身に付きます。

 

介護福祉士であれば、他の介護ヘルパーを取りまとめる「サービス提供責任者」に就く場合もあります。

 

サービス提供責任者と介護ヘルパーを兼任して働く場合、ヘルパーさんたちへの指示や連絡、シフトの取りまとめや責任者会議への出席などを、利用者の訪問介護と平行して行うことになります。

 

ですので、効率よく仕事を進めるスキルも身に付けられるでしょう。

 

給与相場    正社員:17万前後~ パート:時給850円前後~

 

訪問介護事業所は訪問件数により労働時間が変わり、短時間勤務の人も多い傾向があります。

 

パートの場合、身体介護と生活援助の両方のサービスを行う人は、生活援助サービスのみを行う人よりも時給が高くなる場合も多いです。

 

利用者と一対一で向き合ったり、サービス提供責任者としてヘルパーさんたちの悩みを聞くこともあるため、責任とやりがいのある仕事と言えます。

 

また一人で訪問介護を行うことからスキルが磨かれ、他の職場へ転職しても重宝されることになるでしょう。

 

 

○デイサービス

 

自宅で生活する高齢者を日中に送迎し、入浴や食事、レクリエーションなどを提供する施設です。

 

利用者が施設に来るのは日中であるため、勤務は日勤になります。

 

完全週休2日制など休日体制にゆとりがある施設が多く、残業は少なめです。

 

 

要介護・要支援度が比較的低い高齢者が利用し、独居の高齢者の孤立感の解消を図ることもあるので、コミュニケーションスキルを発揮しやすい職場と言えます。

 

原則的に自宅と施設の間の「送迎サービス」が必要で、普通運転免許が必須とされる場合が多いです。

 

給与相場    正社員:16万前後~ パート:時給800円前後~

 

他の施設と比べて夜勤がないため、給与相場は低めですが、働きやすさという意味で人気の職場です。

 

自治体によっては生活相談員になれる場合もあり、その際は給与アップも見込めます。

 

入浴や食事、レクリエーションなど「高齢者にとっての快適で楽しいひととき」「高齢者が笑顔になれる時間」を提供することにやりがいを感じている人が多いようです。

 

◎まとめ

日本では高齢化がますます進み、高齢者が利用する施設やサービスも増え続けています。

 

介護福祉士になれば就職先に困ることはないと言えるでしょう。

 

就職先の種類も上記のようにさまざまあります。自分が将来どのような職場でどんな風に活躍したいか目標を定めて、介護福祉士の資格の取得を目指しましょう!


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  • 2018 06.18
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