出生数低下の原因と対策は?晩婚化と未婚化対策は人口減少を止めるか?

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日本の人口減が始まりました。様々なところでその原因が研究されています。政府は晩婚化や未婚化がその大きな原因であり、既婚者の育児環境が良くない点も問題であると分析しています。

政府は、保育所の整備に力を入れるなどして子育て支援を強化していますが今のところ効果は見られません。

日本の人口は今後どうなるのでしょうか。どんな対策が有効なのでしょうか。

今回は、少子高齢社会と人口減に対する私の意見をまとめます。

 


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20年前の方針

厚生労働省が1999年に「少子化」に対する方針を出しています。約20年経過した2017年の現在もこの方針が生きています。

その方針を読むと、

近年の出生率の低下は、将来の我が国の社会経済に広く深刻な影響を与える懸念

と書かれています。つまり、このままだと日本の社会はダメになる。そして日本経済もダメになる。という事をやたら漢字を使って表現しているのです。

日本社会がダメになるというのは、おそらく年金制度や医療制度がダメになるということでしょう。それはそうでしょう。現役世代の納付金をリタイア世代に給付しているのですから。そんなのは人口のグラフがピラミッド型だった高度経済成長期にしか成り立ちません。

つまり、現役世代が圧倒的に多くて、高齢者が少ない時代には成立するが、現在のように現役世代がどんどん減っている時代には当然破たんするということです。


そして20年近く経過

そういうわけで現在52歳の私は、ここ20年で給料は1歩進んで2歩下がる状態なのに、年金の納付金は着実に上がってきました。特にボーナス時にとられる納付金の額には驚きます。

健康保険制度も、30年前は1割負担だったのに、今や3割負担です。

年金、医療制度ともに負担を増やしても給付に追い付かず、結局税金収入からの繰り出しで破たんを防いでいるわけです。1999年の予言は的中してしまっているわけです。


国の対策

予言が的中しないように、1999年に対策を立てたはずですが全く功を奏していないのです。それでは、どんな対策を立てたか見てみましょう。

ご丁寧に108個の対策が書いてあります。お役所的な文章をそのまま引用しても読む気が失せますので、同類のものをまとめて意訳しつつ紹介すると、

・いじめや非行がなくて、成績が伸びる公立学校にする

・犯罪の無い街にする

・男尊女卑の風潮を変える

・仕事と育児を両立しやすくする(手当や保育所)

・幼児の遊び場を増やす

・虐待への対応をすばやくする

といったところです。なるほどそういえば、この方針によって国の予算がついたから私の地域や職場で変化があったのですね。


少子化の原因は

この対策を見ると、少子化の原因は

・こんな荒廃した学校ばかりでは子どもを産めないよ!

・こんな物騒な社会じゃあ子どもを産めないよ!

・育児は100%女の仕事って言われたら子どもを産めないよ!

・教育にお金がかかるから子どもを産めないよ!

・保育所が無いから子どもを産めないよ!

・子どもを遊ばせるところがないから子どもを産めないよ!

・夫の虐待が怖くて子どもを産めないよ!

って女性が考えているから、と読み取れます。
メモリッチ


政府の言う原因(要因)

1999年、厚生労働省は以下のように書いています。

 

出生率低下の主な要因は、晩婚化の進行等による未婚率の上昇。その背景には、仕事と子育ての両立の負担感の増大や子育ての負担感の増大

つまり、若者(特に女性)が「こんな社会じゃ子どもを産み育てられないよ!」と考えて、結婚が遅くなったり、結婚しなくなったりしたから、と分析しているのです。


対策に対する効果は?

108個にも及ぶ対策に対する、(おそらく)莫大な税金の投入によって効果が出たのかというと、NOなのです。出生率はどんどん下がり、晩婚化と未婚化は恐ろしい勢いで進んでいます。

参考→老後資金はいくらあれば大丈夫?年金とイデコでも最低額に足りない?

理由は明らかです。1つを除いて原因の分析が間違っているのです。


 

出生率低下だけが悪者なのか?

まず、この問題のスタートに帰ってみましょう。

「このままだと日本の社会はダメになる。そして日本経済もダメになる。」だからなんとかしよう。ということです。

なぜダメになるかというと、税金を納めたり、車や家を買う現役世代が減って、年金や医療費の給付を受けるだけで、大きな買い物をしないリタイア世代が増えるからです。

だからどんどん子どもを産んでもらって、やがては税金を払い、大きな買い物をしてほしい。そういうわけです。

まず、この論理展開に間違いがあるのです。


本当の原因

第一の原因をまず、「リタイア世代が多いから」に置くべきです。

なぜ多いのかを考えたくないのか、この原因を突き詰めると問題があるからなのか、そこは謎です。なぜか政府はそこに踏み込みません。

なぜリタイヤ世代が多いのか。それは、戦前戦中の多産奨励があったからです。「産めよ増やせよ」と国がキャンペーンをはって盛り上げたのです。

たくさん子どもを産んだ女性(家庭)を国が表彰したこともあるのです。もちろんこれは日本だけではなく、軍隊の兵士を増やそうとした国にはみられる政策です。

軍部が政権を握った1930年頃から太平洋戦争が始まる1940年代前半にかけて、その政策は強く押し出されたのです。


少子高齢化の正体

その当時誕生した人たちは戦時中は子どもでしたから戦死はほとんどありません。きょうだいは10人なんていう人もザラにいたのです。そして戦争が終わり、子だくさんの貧しさから脱出するために「次男、三男、四男などの金の卵」たちは安い賃金で高度経済成長を支えました。税金や年金もたくさん納めました。

きょうだいが多くて苦労した年代です。この世代の子どもはほとんど2人きょうだいでした。(私も2人きょうだいです。)そしてその人たちが1990年頃からどんどん定年を迎えました。そしていまは80代と70代です。

つまり、高齢者人口の多さは戦前の国策にあるということです。

 


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もうひとつの原因

それに追い打ちをかけたのが、2007年から始まった団塊の世代の定年です。これも戦争という国策の結果、生まれたものです。

資源を求めて、1937年から始まった中国侵略と1941年から始まった太平洋地域侵略によって男たちは大陸や島に送られました。1945年の敗戦後に帰国した兵士たちは妻と再会、または結婚します。そしてものすごい数の赤ちゃんが生まれたのです。それが1947年から始まったベビーブームでした。

1947年に定年の60を足してください。2007年から年金受給者が激増した理由がわかりますね。

こうして、現役世代とリタイヤ世代のバランスが変化していったのです。


人口減の正体

さて、70代、80代になるともちろん亡くなる方も増えてきます。90歳ともなれば半数以上は亡くなるわけです。つまり人口が多い世代が80代に突入しはじめた2010年代は、大量のお葬式がなされ始めた時代でもあるのです。

日本全国に葬儀屋が増えたという実感がありませんか。それは自分の家で葬式をしなくなったからだけではなく、亡くなる人が多いからなのです。都市部では、火葬場が混み合ってなかなか焼いてもらえないという問題も出ています。

その2010年代に子どもを産むのは孫の世代です。どんどん子どもの数を減らした世代の下の世代です。自分たちはたくさんのきょうだいがいる時代に生まれて、亡くなる時はこんな時代です。お葬式の数に、お宮参りの数が追いつくはずもありません。

当然、人口は減ります。至極当然です。


なぜ戦争のデメリットを見ない?

歴史を振り返れば簡単に解ける人口減少問題の原因を、晩婚化や未婚化にすり替えるのはなぜでしょう。もちろん、それらも一因ではありますが、大きな原因は戦争なのです。そこに向き合わないと、解決策は出ません。

団塊の世代が御臨終を迎える今後20年あまりは人口減と少子高齢化が進むでしょう。なぜなら人口の比率を考えたら絶対に出生数が死亡数に追い付かないからです。

それを前提に対策は立てるべきです。


日本経済をダメにしない方法

私自身のアイデアとしては、「リタイア世代に散財させる」作戦が一番良いと思います。今は老後資金がどれだけ必要かわからないので亡くなるまで貯金しておくパターンが多く、経済を活性化させるどころか口座の引受人が無くて結局銀行の収入になったりしています。

経済が活性化すれば消費税収入も増加します。ここ10年の消費税収入の減り方は異常です。

国の政策で老後の不安がなくなれば、高齢者はもっとお金を使うはずです。特に孫世代へ散財するでしょう。それを狙ったレゴランドが失速していますね。日本社会は北欧と違って高齢者福祉はプアーという点をわかっていなかったのですね。(レゴの本社は北欧)

しかし不安がなくなると、民間の保険会社は老後資金関連の商品が売れなくなるので必死に抵抗する(している)でしょう。つまりその業界から政界に「政治資金」が流れているかもしれないということです。


まとめ

そして、未婚化と晩婚化への国の対策がダメなのはこの約20年間の実験結果から明らかです。

これに関しては、「男尊女卑」の風潮を変えられない日本社会に原因があると考えます。家事も育児も女性の仕事。さらに1人の給料では子育てできないくらいのデフレが進んだ現代では、当然妻も仕事をします。私自身は1人の給料で生活できても夫婦ともに働くべきという考えです。

とにかく日本社会は家事も育児も仕事も女性の仕事という空気感があります。それは、女性にとっても重いですが、男性にも重いのです。夫は家でネットビジネスとかやりながら家事育児、妻は外で働くのもいいかな。と考える男は「非常識」でしょう。

ゲイカップルが同居して、養護施設の子どもを育てるとか全然認められない社会でもあります。

「よめはんを幸せにします!」「きゃー男らしい!素敵!」みたいな社会です。そんなに全責任を背負って重くないですか。そりゃ結婚というものに積極的になれない人が出るのもしょうが無いでしょう。

もう1つの原因は、学校が恋愛の練習場でもあるということが忘れられているという点です。結婚願望があるのに未婚の知人たちは学生時代に練習不足の人が多い気がします。机の上での勉強第一という風潮に流されていたのでしょうか。
街コン&同窓会フェス用


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  • 2017 06.03
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