PAC3とはどんなもの?空中で北朝鮮ミサイルに命中する確率はどれくらい?

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2017年8月9日、朝鮮中央通信社は「火星12」をグアム島の近くの海へ向けて発射する準備を慎重に検討していると発表しました。

その火星12は日本の島根県、広島県、高知県上空を通過することになるということで、日本の防衛大臣は国内の4か所にPAC3を配置するよう指示しました。

今回はこのPAC3についてまとめます。


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命中率は?

近くで打ち上げられたミサイルを撃ち落とす、または近くに落ちてくるミサイルを破壊するという点では100%に近いのでしょうが、今回はそうではありません。命中する確率はかなり低いでしょう。

なぜならPAC3は約20キロメートルしか飛ばないからです。つまり「来るぞー」っていうミサイルが落ちそうになってから(近づいてから)じゃないと届きません。

だからこの兵器は大切な場所を守るためのものです。例えば基地とか兵器倉庫とか、自衛隊の指令本部などそこをやられたら大きな損害があるという場所に配備します。

今回は、島根、広島、愛媛、高知の自衛隊基地に配備したとのことですが、その隙間に落ちてきたら全然届きません。まあ、空中にいる間にはどこかで20キロ圏内に入るという想定でしょうけどね。

斜めに落ちてきたら20キロの範囲を通過するでしょうけど、今回は「トラブルによって日本に落ちてくる場合に備えて」配備したとのことですから放物線を描いて落ちてこないかも知れません。もしも直角に隙間に落ちてきたらどうしようもありません。

 

参考→PAC3の射程距離はどのくらい?追撃後の破片が落ちる画像あり


パックスリーとは

PAC3の「P」はパトリオットまたはペイトリオット。「愛国者」という意味です。これはまあ商品名ですね。アメリカの兵器会社がつけた名前です。アメリカを攻撃するミサイルを空中で破壊するという武器(ミサイルまたはロケット)です。

つまりアメリカを愛する人の気持ちが詰まっているロケットというわけです。なぜなら「愛するアメリカを守るロケット」ですからね。兵器に対して名前をつける感覚はちょっと理解できませんが、やはりアメリカの世論に配慮したネーミングなのでしょう。

実際は、「目標物をレーダーでとらえて追撃する」という意味の英単語の頭文字をつなげるとパトリオットにもあるそうで、語呂合わせでもあるのでしょう。「P」の意味はつまり、それ自体がレーダーを持っていて目標物を追いかけて爆破するロケットという意味です。

 

(引用元:航空自衛隊公式サイト)

 


PACの意味と値段

PAC3の「A」はアドバンスト。ポケモン風に言うと「進化系」です。そして「C」はケイパビリティ。つまり「能力」です。PAC3は、「進化した能力をもつレーダー追撃ミサイル、その3」という意味になります。

全長5メートル直径25センチのミサイル1本が約5億円。それを打ち上げる角度を計算するための目標物をとらえるレーダーとコンピューターシステム、連動する発射台など含めて約100億円になります。それを日本政府が購入して自衛隊が持っているというわけです。

今回は4台が配置されましたので、400億円が仕事をするということです。さらに各配置場所にはミサイルが10本ずつくらいは用意されるでしょう。これが合計40本で200億円。合計600億円はすべてアメリカの製品です。


戦闘機との比較

アメリカの兵器会社にとって日本がいかに上客かがわかりますね。もっと高価なのはF35Aという戦闘機ですが、これは一機おおよそ100億円します。それが現在28機購入済みです。2800億円です。さらにあと数年かけて19機購入する契約が結ばれています。

という戦闘機の値段を見ていると安く感じますが、小学校や中学校を1つ作るのに田舎で10億、都会で20億ですからね。戦闘機1機で学校がいくつ作れるのかな。まあ兵器というのは高価です。

 

(引用元:航空自衛隊公式サイト)


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騙し騙され

私の思うに「気休め」なんですね。それは「100%発射は無い」という判断が元になっているにちがいありません。本当に発射の可能性があるなら、戦艦にPAC3を載せて朝鮮半島に近い日本海に待機させ、火星12の発射直後にPAC3を発射させるないとダメでしょう。

そうすれば日本海上でミサイルを破壊できます。破片も海に落ちるので航行中の船以外は安全です。でもまあとにかく発射の可能性はないのです。そうでなければこんな茶番みたいなPAC3の展開をしません。

 

 

だいたい「発射の準備を慎重に検討している」という発表内容も不思議です。準備もしていなければ、準備するかどうかもまだ話し合っていないのです。権力者が「慎重に検討する」と答弁して実行したことはありません。それは「やらない」という意味です。

 

参考→核実験にトランプが攻撃準備?朝鮮が挑発行為をするのはなぜ?

 

私はこれまでも繰り返されてきた「八百長」が展開していると見ています。こうして不安を煽ってくれれば、アメリカの兵器が韓国と日本でバカ売れするわけです。キム・ジョンウンさまさまです。

 

追記2017.08.15

政府は日本海に海上自衛隊のイージス艦を派遣したとの報道がありました。イージス艦にはSM3という迎撃ミサイルが搭載されているので、日本海上でミサイルを破壊できそうです。

そうなるとアメリカへの攻撃に対して日本の自衛隊が武力を行使することになります。これが集団的自衛権ですね。もちろんそれをやれば、相手の標的は日本になります。


レベルの低い口論

しかも今回はキム・ジョンウンの意志ではないのです。朝鮮軍が「慎重に検討」していて、キム・ジョンウンの「打て」という命令を待っているというのです。こんなヘンテコな作戦ってあるのでしょうか。

そしてトランプ大統領が、「ウチにはすごい核兵器があるぞ」とか「本気で怒るぞ」とか休暇先のゴルフ場からツイートしているのです。双方とも本気なわけがありません。アメリカの兵器産業に対する大サービスです。

 

参考→トランプ大統領の武器はカツラと暴言!出身は名門大学でテレビスター?

 

そして朝鮮のサポートをしている中国とロシアにしても、本当に発射することが無いとわかっています。ただ、こうやってトランプとキム・ジョンウンが漫画みたいなやりとりをしてくれることで両国とも利益があるのです。

中国とロシアは、表面上アメリカと対立しています。しかし国際宇宙ステーションではロシアとアメリカはチームメイトです。貿易でアメリカと中国は太いパイプがあります。しかし世界が平和ではダメなのです。


まとめ

ロシア、中国、アメリカは武器・兵器の輸出がないと経済が成り立ちません。カンボジアに何100万個も埋まっていた地雷は中国産です。

最近は戦闘機からPAC3みたいなものまで中国は輸出しています。兵器産業からすれば、民族紛争も国際的な緊張も大歓迎なのです。

そういう産業がいろいろな国で政治家を金銭的にサポートしている場合もあります。マスコミも関係企業がスポンサーになっていることがあります。

そうして作られた緊張や紛争に一般人が踊らされて「不安」だと騙されます。何百億円という買い物にも反対しません。

今回のグアム攻撃の「準備」を「慎重」に「検討」するという言い回しと、アメリカ大統領の仰々しいツイートからは茶番と八百長の匂いがぷんぷんします。テーブルの上で口論して、テーブルの下では握手をしているというヤツです。

 

参考→金正恩は火星14ミサイル打ってなぜ喜ぶ?朝鮮発ロケットのICBMって日本製?

 

参考→PAC3の射程距離はどのくらい?追撃後の破片が落ちる画像あり

 

参考→朝鮮のミサイルを正距方位図法で確認したら北海道上空を通過していない?

 

参考→都民ファーストの禁煙条例に反対運動が盛り上がる?支持率はどうなるの?

 

参考→マリアの進路はどっち?巨大ハリケーンが連続して起こる原因は?


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  • 2017 08.12
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