シャラポワのテニスは禁止薬物のおかげ?どんな効果のあるドラッグなの?

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マリア・シャラポワ。彼女が処分を受けた薬物「メルドニウム」とは何か。

2016年1月からの15か月に及ぶドーピングによる出場停止が明けてすぐの大会でベスト4に進出し、周囲の批判をものともしない強靭なメンタルと実力を見せた彼女の強さの裏側に何があるのか。

テニス歴30年の私が掘り下げてみます。


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プレースタイル

安全なボールでミスを防ぎ、とにかく相手よりも先にはミスをしない。

または相手に攻めさせてミスを誘う。

もしも彼女がそんな退屈なプレーヤーだったら、

いくらルックスが抜群でもここまでの人気選手にはなっていなかったでしょう。

なぜなら、そんなテニスは私でも、

つまり中級以上のプレーヤーならだれでもできるのです。

プロにしかできないプレーを見せてくれるテニスプレーヤーこそ価値があるのです。

そういう意味で、男子ではフェデラーや錦織圭

女子では、シャラポワとセリーナがプロらしいプレーを見せてくれます。

つまり相手のミスを待つのではなく、自分から攻撃していくテニスです。

テニスの経験者ならわかりますが、攻撃すればミスをする確率が上がります

また、カウンターショットやパッシングショットでやられる可能性も増えます。

サッカーでいえば、ディフェンスのラインを高くして攻撃に人数を割けば、

裏を取られて逆襲される可能性が上がるのと一緒です。

野球でいえば、イケイケのチームが、

強打者とは勝負しないフォアボールOKの配球をされて、打つ時はファウルで粘って3ボールになってから勝負されるといった戦法を取られたら苦しむようなものです。

お金を出して見る人にとって、リスクを負っての攻撃的なプレーと、

安全第一の退屈なプレーのどちらが見たいかといえば前者でしょう。

そしてシャラポアの場合は、サーブにしろストロークにしろ、その気迫がすごいです。

相手を倒すというオーラが、これほど出ている選手はそういません。

このプレースタイルこそがプロフェッショナル

多くの人がそう感じるからこそ、多くのスポンサーがつき、年収30億円というスーパースターになったのです。


足が左利き

シャラポアがサッカーをしている写真を見る機会があり、そこで気がついたのですが足が左利きなのです。

つまり、ボールを蹴るときに使う足が左であるということです。

それと普段の1歩目も左足になります。

階段を上がるときも左足から上がるわけです。

テニスにおいては、右利きのバックハンドは左足から1歩目が出ます。

そして打つ前のバックスイング時も左足が重要です。

多くの人がバックハンドを苦手にしている理由の一つが効き足にあるというのが私の考えです。

ナダルは手が左、足が右です。

手足両方が左利きの人はいますが、手が右利きで、足が左利きの人は本当にわずかです。

サッカー選手では中村俊輔がそうです。

シャラポワのバックハンドがあれだけ強いのは、もちろんトレーニングのたまものですが、利き足のおかげもあるような気がします。


長身

188センチの長身は、テニスにおいて有利な点がたくさんあります。

シャラポワにおいてのアドバンテージはフォアハンドの打点にあります。

普通のプレーヤーよりも10センチ以上高い打点でフォアアンドが打てるということは、ネットの少し上を越えるボールを打てば、ボールがアウトしないということです。

ネットの高さは、センターで91センチ4ミリ。端で1メートル7ミリです。

かなり立った姿勢で打つ彼女の打点は、みぞおちあたりなのでおそらく1メートル10センチから20センチの高さです。

つまりネットよりも高い位置から打てるわけです。

センターを通るボールならば、30センチくらい上から「打ちおろせる」わけです。

一般のプレーヤーはネットの上へボールを打ち上げて、スピンで落とします

ネットとアウトを防ぐには、そうせざるを得ません。

シャラポアよりも10センチ以上身長の低いセリーナ・ウイリアムズは、しっかりスピンをかけています。

シャラポワのテニスは回転の少ないスピードボールです。

回転が少ないとミリ単位のズレが、ネットやアウトに直結します。

それがあれだけコートに入るのはやはり長身のアドバンテージとスーパーな集中力、そしてこう打てばこういうボールが行くという鋭い感覚があるからです。


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故障

そんなシャラポワを苦しめたのが、肩の痛みです。

もともとサーブのフォームに問題をもっていました。

女子特有の脇がしまったバックスイングでしたから、パワーがラケットに伝わらず、回転・スピード共に貧弱でした。

それなのに、腕力で打とうとしていました

本当は脇を大きくあけて、全身を使い、腕の力を抜いて打つべきです。

20歳になるころには、彼女の肩は壊れかけていました。

そして22歳で手術をします。

しかしなかなか完治せず、26歳の時も欠場しています。

その後、サーブのフォームが劇的に改善し、楽に打つようになりました。

最近は肩の調子も良くなっていました。


禁止薬物

そんなシャラポワがドーピング検査で引っ掛かり、出場停止2年の処分を受けたのが2016年の1月末でした。

検出されたのがメルドニウムです。

これは血流の悪い(心臓に病気がある)人に処方される薬です。

ソ連では、アフガニスタンへ派遣された兵士が服用して、ストレスの軽減や、体調不良の改善に役立ったことから1980年代に一般化しました。

その後、ソ連が崩壊しロシアになった現在も普通に薬局で売っています。

多くのロシア人が「リポビタンD」感覚で服用しています。

シャラポアも20歳頃から服用していたと言っています。

しかしアメリカでは認可がおりていません。

そしてこの薬は2016年1月からスポーツ界で禁止になったのです。

それから1ヶ月もたたないうちにシャラポアがアウトになったのです。

シャラポアは当初「禁止になったことを知らなかった。」

「健康上の問題から服用していた。」と言いわけしていました。

しかし、約1ヶ月後に会見し、

「間違いを犯した。できればもう一度テニスをしたい。」といさぎよく認めて謝罪しました。

2016年にIOCはリオデジャネイロオリンピックでロシア選手を締め出しました。

徹底的にドーピングと戦うという姿勢をスポーツ界が示した年でもあったのです。

アメリカに住んで20年以上というシャラポアも、ロシア人だったということでしょう。


まとめ

2015年までは、服用しても問題のなかったメルドニウム。

つまり、2015年までの成績はドーピングによってもたらされたというわけではありません。

禁止薬物を服用していた2016年1月の実績は消されました。

15か月の処分も明けて正々堂々と戦う時が来たのです。

外見からは想像できない苦難を乗り越えた子ども時代をもつ彼女は、

見ている人に強い気持ちを与えてくれるプロの中のプロです。

テニスを愛する者として、テニスに愛されている彼女の今後を応援します

参考→シャラポワのラケットのブランドと年収は?薬物違反選手と錦織圭の関係とは?


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  • 2017 04.30
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