岡田准一主演の追憶っておもしろい?ラストの意外な展開とは一体何?

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岡田准一と小栗旬が共演することで話題の映画「追憶」

長年、高倉健の映画を撮ってきた監督、降旗康男とキャメラマンの木村大作がコンビを組んでいるという点でも注目を集めています。

高倉健と岡田准一のファンである私としては、見ないわけにはいきません。

今回は、ネタバレを含みますが、この映画の感想をまとめます。


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映画の時代は終わった?

クリントイーストウッドやポールニューマンの時代から映画ファンだった私にとって、21世紀に入ってからの映画は退屈です。

ロックミュージックに関してもそうです。そこそこは楽しめるのですが、最近はどんな作品も二番煎じ感がぬぐえません。

円熟期に入った芸術というのはそんなものかもしれません。演歌や浪曲などは、同じようなメロディであれだけの歌手がいるわけです。

二番煎じ、焼き直し、もっと言えばパクリの中で、いかに味を出すかが勝負と言えるのでしょう。


映画の黄金時代

新鮮な演技、新鮮なストーリー、新鮮な音楽、新鮮なカメラアングルなどに溢れていた1970年代までの映画幸せでした。

その上に立って工夫ができた1980年代も面白い作品が生まれた時代でした。

しかしその頃から、CGの効果的な使用や巨額の予算によるセットくらいしか新鮮さを味わえるものがなくなりました。

スターウォーズやインディージョーンズが代表的な作品です。

そんな中で1990年代のライフ・イズ・ビューティフルがストーリーと演技で魅せたのは奇跡的でした。もちろん、そのほかにも90年代以降に秀作はたくさんあります。

21世紀に入ってからの大ヒット作品に、アニメ作品が多いというのは、実写映画の限界が来ている証拠でもあります。

一方でアメリカを中心としたテレビドラマに佳作が多く、何年も続くロングランになるものも少なくありません。

しかし映画館では幻滅することが多く、足が遠のいていました。


追憶を見ようと思った理由

こんな私が「追憶」のチケットを買った理由は、

・岡田准一が主演

・映画「ホタル」の監督が撮った

・舞台が富山

という3点です。

岡田准一は「フライ,ダディ,フライでの在日コリアン役を見て一気にひきこまれました。その目力、演技の迫力、動作の速さは尋常じゃありません。

今回の映画鑑賞も、一番の目的は彼の演技を味わうことでした。


「ホタル」と富山

映画「ホタル」は高倉健主演で2001年の作品です。特攻隊の生き残りで漁師である人物が主役でした。ストーリーもすばらしく、画面もきれいでした朝鮮半島出身者へのリスペクトも感じられ、とても感動しました。

富山県は私の叔父が住んでいることもあり一度訪れたことがあります。町の背が雄大な山並み、前は海という景色の美しさにほれぼれとしました。

ホタルで見た美しい画面の中に富山の景色が入りその中ですばらしい役者が演じるということならば期待して良いだろう、と考えたわけです。


ストーリー

意外性に欠ける展開でした。といっても上に書いたとおりしょうが無いのです。もうネタは出尽くしているのです。展開に意外性をもたせる事は、おもしろい脚本には絶対に必要な条件です。しかし過去にストーリーは使い尽くされていますから意外性をもたせるのは無理です。

確かに、最後に意外な展開はありました。しかし、非現実すぎて無理があるのです。実写映画は漫画の世界でも絶対に起こりそうに無いストーリーを使わざるを得ないという時代であるということです。


暗さ

サスペンスだから辛気くさい話になるのは仕様が無いでしょう。しかし99分の作品で、ここまで暗い話が多いと気が滅入りますハッピーエンドなので、見る人のとらえ方によっては暖かい気持ちで終われるのでしょうが私は重い気持ちで映画館を出ました。

これは本当に見る人の感性に左右されるでしょう。重いものを受け止めて気が晴れる人もいます。悲しい歌の方がヒット曲は多いです。しかし私の精神構造にはフィットしませんでした。暖かい気持ちで終わるには、展開も含めていまいち作りが荒いような気がします。


ラストシーン

最後に岡田准一と小栗旬の心がふれあう場面があり、私も落涙しました。しかし、そのあとの古い喫茶店をユンボで壊すラストシーンで見せる小栗旬の冷たい表からは何も読み取れませんでした。

せめてあそこで「いろいろあったけど、この場所で俺はハッピーな人生を送るぜ! 岡田准一も子どもを連れて来て欲しいぜ!的なニュアンスが出てくれば、後味のよい作品になったでしょう。

最後は岡田准一が育ての親である女性の胸に顔を寄せて癒やされるのですが、何か大きな違和感がありました。とってつけたような感じがしたのです。

彼ほどの役者であれば、そんな陳腐な絡みを見せなくても育ての親に対する感謝や、幼なじみを亡くした悲しみからの回復を表現できるでしょう。


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クライマックスシーン

小栗旬の子どもが生まれる場面でも、なぜあんな殺風景な背景なのか気になりました。病室の近くという設定ですし、輪島から珠洲へ移動したという場面なので、現実的な背景を求めればああなるのは当然です。

しかしせっかくの富山ロケなんですから、クライマックスシーンに立山連峰を使えなかったのが残念です。


画面

随所に美しい山々が見られて楽しめました。原作は北海道が舞台なのに、わざわざ富山を使った意味はその美しい山々を映したかったからしょう。

私もそれを期待して見に行きましたので、ある程度満足できましたが、もっともっと飽きるくらい使ってもらいたいと感じました。

そういう意味では、なぜ輪島と珠洲が後半の舞台になったのか理解に苦しみます。日本海を使いたいのであれば富山で無くても良いわけです。

輪島を使うのであれば、小栗旬を漆塗りの跡継ぎにしてくれれば、美しい塗り物を画面のアクセントに使えたのではないでしょうか。


キャスト

岡田准一はやはり最高でした。この役が彼以外ならば、かなりの駄作となった可能性があります。重い過去を背負って生きている刑事を見事に演じていました。

しかし、その存在感が他の役者を食ってしまう感じは否めません。今回はかなり小栗旬が食われた感じでした。

柄本佑は結構張り合っていましたが、いかんせん登場時間が短すぎました。長沢まさみも熱演でしたが、ちょっと薄味でした。柴咲コウなら釣り合ったかも知れません。

しかし安藤サクラと吉岡秀隆の存在感は岡田准一と良いバランスがとれていました。


音楽

音楽担当は千住明です。クラシックを基礎とした美しいサウンドで、物語にも違和感なく溶け込んでいました

しかし、私はもっとエッジの効いた音楽が好みですから、このストーリーなら渋いジャズとかが欲しいところです。いずれにしてもスターウォーズのように音楽自体のキャラクターが立っていて欲し気がしました。


スポンサーがトヨタなのでトヨタ車だらけになるのは仕様がありません。しかし、岡田准一は30代の警察官ですからハイブリッドのハリアーは高級すぎます。

しかも実の母へ金銭援助もしている状態です。そこでもリアリティを欠くことになっていました監督はそこまでこだわらなかったのか、こだわりたかったが予算の問題で妥協したのか謎ですが、古いMR2とか、最近ではヴィッツなどをつかえばしっくりきたでしょう。

そうすると宣伝になりませんが、作品のクオリティは上がります。なにか、トヨタの最新車がバンバン出てくると、テレビドラマっぽく感じてしまいます。


コンピューター

時代設定は現代ですから、世の中はIT化が進んでいるはずです。写真を持って警察が聞き込みをするのは本当でしょうか。

というのは、5年以上前のアメリカのドラマ「ホワイトカラー」では、タブレットPCに容疑者の顔を写して捜査していたからです。捜査会議もスクリーンにコンピューターの画面を映してテキパキを進めていました。捜査員も半数は女性でした。

それに比べて大きな会議室に手書きのボードを置き、男ばかりが約40人という捜査会議をみると、「これって昭和?」と感じてしまいます。

実際の現場も旧式なのかも知れませんが、映画ですからもう少し時代の先を映像化して欲しいものです。


まとめ

いろいろとマイナス点ばかり書きましたが、お金を払って見る価値のある映画です。特に岡田准一と吉岡秀隆が会話をする場面はぜひ見て欲しいところです。

幸せな夫婦関係や親子関係を持つことは、本当に幸せなことであると再確認できる作品でもあります。

そして、高倉健のような「映画のシンボル」のあとを継ぐのは岡田准一であると確信した映画でした。


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  • 2017 05.10
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