伊丹空港と大阪国際空港って違うの?すぐ横に朝鮮学校があるのはなぜ?

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ボンジョルノ! ウッチーです!

 

皆さんは伊丹空港を利用された事がありますか?

 

この空港は大阪国際空港と呼ばれたり、伊丹空港と呼ばれたりしますよね。

 

その違いって何?

 

それとも近くに二つ空港があるの?

 

といった疑問を持っている人も多いのではないのでしょうか。

 

今回はこの伊丹空港のすぐ近くに住む私が、その謎にお答えします。

 


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実は同じ空港

 

結論からいうと、同じ空港に二つ名前があるのです。

 

理由は、空港の敷地が大阪府と兵庫県伊丹市にまたがっているからです。

 

そしてどちらかというと、伊丹市に入る面積が大きいのです。

 

さらに、普段離陸するのは北向きなので、ほとんどの飛行機が伊丹市上空で旋回して目的地へ向かうのです。

 

それによって「ゴー」という騒音に悩まされるのも伊丹市というわけです。

 


 

空港の歴史

 

この空港は1939年に開港しています。

 

といっても「開港」ではなく、「開場」でした。

 

なぜなら「空港」ではなく「飛行場」だったからです。

 

日中戦争が続いている時代であり、当時はもちろん民間人が飛行機で旅行することもありませんから、軍の空港としてスタートしました。

 

その時の敷地は、ほとんど今の伊丹市でしたが「大阪第二飛行場」でした。

 

その後、太平洋戦争が始まって名前も「伊丹飛行場」と変わりました。

 

1945年に戦争が終わり、飛行場はアメリカ空軍の基地となりました。

 

その時の名前が「イタミ・エア・ベース」(伊丹空軍基地)でした。

 

その後、空港は日本に戻され、民間の飛行機が利用するようになり、正式名称が「大阪国際空港」となりましたが、地元では伊丹空港と呼ばれていました。

 

おそらく米軍が「イタミ」という名前で戦後長く使用したために定着したものと思われます。

 

空港のコードはOSAとなりましたし、空港の建物には「大阪国際空港」となりましたが、やはり空港名は伊丹で通用しました。

 

その後、関西国際空港がオープンし、コードはITMと変わり、現在に至ります。

 


 

現在の空港概要

 

年間の乗客数は1500万人というかなりの多さです。

 

現在は国際線がありませんので国内便のみでの数字です。

 

これは羽田、新千歳、福岡、那覇に続き国内5位です。

 

羽田と伊丹を結ぶ便が多く、仕事での利用が多いと言われています。

 

新幹線に比べると飛行機は早期ならチケットも安いですし、じゃらんや楽天トラベルなどで予約すれば往復の飛行機代でホテル代無料といった価格設定になっていますから利用者も多いと思われます。

 

とにかく立地が良いので、便利です。

 

大阪の中心へ行くのもバスやモノレールで15分程度です。

 

羽田と比較してもかなり都心へのアクセスは良いと言えます。

 


 

伊丹空港秘話

 

この空港は便利な反面、市街地の上を飛ぶので騒音問題があります。

 

正直言って、私の自宅では窓を開けていると会話できないレベルの騒音です。

 

窓を閉めていても、テレビドラマのセリフが聞こえなくなります。

 

それが24時間飛んでいたら本当に迷惑です。

 

そこで、伊丹市は国を訴えたのです。

 

こんなうるさい空港は閉鎖してくれという主張です。

 

その結果、夜の9時から朝の7時までは飛行機を飛ばしてはいけないという判決が出ました。

 

ですから今も夜から早朝まで飛行機は飛びません。

 

また、小中学校には騒音対策として1970年代から冷暖房が設置されています。

 

最近はエアコン付きの校舎も増えてきましたが、30年以上前から全ての学校が冷暖房完備だったのは伊丹市くらいだったのではないでしょうか。


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人心の変化

そんな空港反対闘争をおこなった伊丹市ですが、最近は防音のしっかりした家が立つようになり、60年代や70年代にあったような古い木造が無くなってきました。

 

それとともに、一般の人が飛行機を利用するようになり、空港が近いというメリットが騒音のデメリットを上回るようになってきました。

 

そして2017年、伊丹市長をつとめている藤原氏は「伊丹空港の国際化」つまり、現在国内便しか飛んでいない伊丹空港に外国から、そして外国への便を増やそうと運動しています。

 

地元財界もこれを後押ししており、ひょっとしたら9時の「門限」も10時くらいになる可能性もでてきました。

 

時代は変わるものです。

 

飛行機に乗る人が、ほんの一部だった時代には騒音だけがクローズアップされていたのですが、庶民の乗り物になってきてからは「空港に近いところに住んでいる」というのが、「自慢」できるようになったわけです。

 

価値観の転換とは面白いものです。

 


 

忘れてはいけない歴史

 

そんな伊丹空港は1930年代に基礎が作られました。

 

ダンプもユンボなど重機の無いそんな時代に、空港建設という重労働をしたのは朝鮮人労働者だったのです。

 

強制連行による労働者もいたようで、10年前くらいまでは「強制連行の保障を求める」といった看板が近くの民家にかかっていました。

 

だいぶん減りましたが、空港周辺の伊丹市には多くの在日コリアンが暮らしています。

 

そしてそこには、その子孫が通う伊丹朝鮮初級学校もあります。

 

伊丹市の小学校は連合体育大会を行っていますが、伊丹朝鮮初級学校も参加して友好をあたためています。

 

しかし朝鮮のロケットが打ち上げられたり、拉致問題がクローズアップされたりすると朝鮮学校へのいやがらせがあったりします。

 

そんな中でも、子どもたちや先生たちの交流は政治や世論に左右されることなく続いているのです。

 

阪神淡路大震災の時には、伊丹朝鮮初級学校の校舎に大きなヒビが入り、使用不能になってしまいました。

 

朝鮮人同胞の寄付によって運営されている私立学校ですから、税金によって建て直すわけにはいきません。

 

この時多くの日本人が、再建に協力しました。

 

私は当時、労働組合の役員だったので、他の労組と協力して様々な団体や個人にカンパを募りました。

 

今はほとんどつかわれないテレカにカンパ金をプラスして売ったのです。

 

本当に多くの人が賛同してくれて、20万円が集まりました。

 

校舎は何億もかかるので微々たるものでしたが、喜んでもらいました。

 

再建記念のフェスティバルでは、子どもたちがお礼の舞踊を披露してくれました。

 


 

まとめ

 

伊丹空港と大阪国際空港は違うの?→いえ同じです。

 

そして、もうすぐ再び国際空港になりそうです。

 

そして・・・・

 

伊丹空港を利用する時には、日本がそんなに遠くない過去、朝鮮人を使って作った施設であることを少し考えてみてください。

 

そして空港の西隣にある伊丹市では、日朝の友好関係が続いていることも是非記憶にとどめてほしいと思います。


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  • 2017 11.11
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