日野皓正のビンタは体罰じゃないの?された子が悪いっておかしくない?

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2017年8月に有名なトランペッターの日野皓正がステージ上で男子中学生に対して暴力をふるった動画が大ヒットしています。

そして、「日野皓正に幻滅した」「中学生の方が悪い」「教育委員会の対応が悪い」などなど、様々な意見が飛び交っています。

日野皓正本人も最初は「叩いていない。触っただけ。」と説明していましたが、その後なぜか「ビンタは教育。これからもやる。」と変節しました。

今回は、この一件について私の意見をまとめてみます。


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体罰

今年の6月には埼玉県の高校でサッカー部の指導者として契約していたAが部員に対して暴力をふるう場面がツイッターで拡散しました。その後、学校は被害者に謝罪しAは解雇されました。

これがなぜツイッターかというと、被害を受けたサッカー部員が告発しなかったからです。つまり「体罰を受けるような原因を作った自分が悪い」と思っていたわけです。そして「コーチのおかげで強くなった」と考えている可能性もあります。

体罰について国民的議論になったのが2013年でした。大阪の府立高校でバスケット部の顧問から体罰を受け続けたキャプテンが自死しました。その後、体罰禁止は全国隈なく、特に公立学校の教員には徹底されたのです。

昔は厳しい体罰で名をはせた管理職が「時代は変わりました」と言って体罰を禁止する姿は多少滑稽ですが、時代が変わったのは確かです。その管理職にしてみれば、その時代に求められる最適解に基づいて仕事をしているということですから単に仕事熱心ということです。

 


儒教の国

つまり体罰は教育やしつけというカテゴリーに入っていたのに、現在はそこから完全に抜けて「傷害罪」「虐待」というカテゴリーに移ったわけです。要するに昔が異常だっただけで、今が正常なのです。

特に日本の場合は儒教的な価値観が幅を利かせているので、親や先生は上下関係の上にあるという意識が大きく働きます。大阪の高校で起こった体罰事件のあとに、あるブラジル出身の有名人が「ブラジルなら先生を殴り返すね」といっていました。

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ブラジルのような国なら体罰してもいいんです。殴っても殴り返すか、裁判に訴えればいいのですから。儒教の価値感が社会を覆っている国はダメです。上下関係の上にいる人が殴ったら「殴られた方に原因がある」で片づけられるからです。

特にその殴った人が偉い人だとさらに上下関係マインドが強く働きます。「そんな偉い人を怒らせるなんてなんてやつだ」となるわけです。偉い人の言う通りにしていることが善であるという儒教の洗脳が受け継がれているからです。

 


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21世紀

「時代は変わりました」「体罰は絶対にやめてください」と公立学校の管理職は良いことを言っています。自分の過去を棚に上げてよくいうよ、という批判は的外れです。なぜなら儒教的な上下関係の価値感は90年代から崩壊の一途だからです。

善悪の価値感は時代によって変化します。また、国や民族によっても違います。しかし男女の権利に差をなくすことや暴力を伴う関係をなくすことは世界の流れでしょう。情報がグローバル化した世界では「共通の善」に向かって世界が流れていきます。

教育やしつけに暴力が使用されていた時代は90年代に終わったのです。50歳前後のイギリス人やアメリカ人の友だちは言います。「自分が小学生の時は先生がムチを持っていた」と。そうなんです。どの国でも暴力は善というか必要悪だったのです。

繰り返しになりますが、体罰は悪になりました。価値観は世界中でひっくり返ったのです。体罰によって学校のクオリティを上げるという神話が崩壊したのです。学校のクオリティを上げるのは授業であり、服従でなく協力を求める教員の指導態度だということになったのです。


黄色は注意?

その変化は正しい変化です。言ってわからない子には暴力でわからせる、といった教え方は教育でなく調教です。そんな調教をしているサーカスも「動物虐待団体」といして世界各地で公演を拒否される時代です。

信号の黄色はその昔「注意して進め」だったのに今は「止まれ」です。法律が変わったのです。しかしこれも知らない人が多いのです。いまだに「注意して進め」と思っている人がいます。特に50代以上は「黄色は注意」と覚えたままの人がたくさんいます。

体罰も似ています。自分が育った時代に体罰があった40歳以上の人にとっては、いつのまにかそれが厳しく禁止されているなんて知らない人がたくさんいるでしょう。特に体罰を受けたことがある人にとっては今度は体罰をする役割だと思っている可能性があります。

公立学校の教員は良いのです。管理職がしつこいくらいに「時代は変わりました」「体罰はダメです」と言いますから。しかし今回の日野皓正や埼玉の高校で指導していた外部指導者などはそんな研修を受けていないでしょう。


まとめ

今回の事件でいえば日野皓正は指導者として失格です。世田谷区の区長はすぐに契約を切るべきです。区長の責任でそれをするべきです。日野皓正が「教育にビンタは必要」と言っていますがそれは間違いです。

本当は日野皓正も傷害罪で訴えられるべきです。まあもちろん不起訴になるでしょう。しかし犯罪であることはハッキリさせるべきです。そうしないとこれまで体罰や虐待によって人生を悪い方向へ変えられた人たちは納得しないでしょう。

特に今回、被害者が男子だったということと、加害者が権威ある人だったという点もひっかかります。もしもこの事件の被害者が女子で、加害者が大学の吹奏楽部に所属する名もなき学生だったらどういう世論になったでしょうか。

そして自分の娘や孫娘がステージ上で殴られたとしたら、と想像した人はどれくらいいたでしょう。「いったん幕をおろして欲しかった」「スタッフに引っ張り出させて欲しかった」などいろいろなアイデアが浮かぶのではないでしょうか。

2017年、世界は暴力や武力で問題を解決する傾向を強めています。今回のビンタを肯定する人が多いのは、そんな空気の中で人心が荒廃している証拠のような気がします。


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  • 2017 09.03
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