模擬授業の合格マニュアルってないの?教員採用の二次試験では何が重要?

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前回の記事では、模擬授業の一番最初に行う「登場・あいさつ・本時のねらい提示」について解説しました。

あ、この記事から入られた方には何の事かわかりませんね。私は中学校の教員歴約25年で、採用試験の面接や模擬授業の指導もしている者です。指導させていただいた方のほとんどが合格されましたので、ブログに「コツ」を書いています。

前回の記事はこちらです。

教員採用試験合格の秘訣は?二次の模擬授業には必勝パターンがあるの?

 

それでは続きをどうぞ。


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パターン化の大切さ

試験の要項に模擬授業の単元(題材)が発表されている場合、準備に時間をかけられますが、直前にコピーを渡される場合は、その場で進行を組み立てないといけません。無数にある単元(題材)について、全てを準備するのは不可能です。

そこで私がオススメしたいのが、「どんな題材でも1つのパターンにはめる」ことです。

そうすることで落ち着いて模擬授業にのぞめますし、大失敗も回避できます。

それでは、その「必勝パターン」を解説します。

 


待ち時間の間にやること

直前に教科書のコピーが渡されたあと、やることは二つです。

本時のねらいを確認する

導入に使う発問を考える

以上です。

まず本時のねらいは、教科書に書いてあるはずです。詳しくは前に書いた記事を読んでください。

参考→教員採用試験合格の秘訣は?二次の模擬授業には必勝パターンがあるの?

 

そしてノートにねらいを一度丁寧に書いてみます


導入の発問

「導入」と称して題材に関係した裏話や偉人伝、エピソードを語る人がいます。それって悪くはないと思うのですが、私から言わせるとNGです。なぜなら全く興味の無い子もいるからです。

それに、直前に題材を提示された場合に、そんなおもしろいネタが頭に入っているかどうかわかりません。ですから私がお伝えしたい必勝パターンは「子どもにしゃべらせる(発言させる)」です。

といっても面接官は黙っているでしょうから、そこは一人芝居です。

小学校理科「発芽」の学習を例にあげます。「本時のねらい」を板書して、子どもがノートにそれを書いた後のシナリオです。


導入のシナリオ例

最初のセリフです。

「ところで、これまでに、タネから、芽が出たのを、見たことがありますか。」

(数秒の間に左右前後を見る)

「おおー、たくさんの人があるんですね。それでは誰か、その時の様子を発表してください。」

(数秒見渡してから後方の隅を五本の指で(手のひらで)指して)

「では、すずきさんどうぞ。」

「(数秒の間)うん、へー、そう!、なるほどー、よくわかりました、ありがとう。」

「すずきさんは、1年生の時にあさがおの種を植えて観察したんですね。そうしたら葉っぱが2枚の芽が出てきたんですね。」

「すずきさん、その芽が出るまで何日くらいかかったか覚えていますか。」

(数秒の間)

「あ、そう、よくおぼえていないんですね、いいですよ、ありがとう。

「他の誰か、おぼえていたら発表してください。」

(前後左右への見渡し)(手のひらで指して)

「たなかさんどうぞ。」

「(間)うん、3日ですか、はいありがとう、3日じゃなかった人はいますか。」

前後左右への見渡し

「おかださんどうぞ。」

「(間)えっ、5日ですか(ちゃんと驚いて)、結構かかったんですね、でもそんな種もありますよね、ありがとう。」

「それでは、あさがお以外で種から芽が出たのを見た人はありませんか。」

(前後左右への見渡し)

「まついさんどうぞ。」

という感じで、質問しまくります。質問は下手でも全然かまいません。キーワードは「なるほど」と「ありがとう」です。

 


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導入のポイントは

こんなことを瞬間的に思いつかない!という人も多いでしょう。しかしそれは、これまでそういう授業を受けてこなかったからです。そして大学でもそういうテクニックを磨いてもらわなかったからです。

しかし、先生の一方的なスピーチによる導入は「愚の骨頂」です。文科省が「主体的な学び」と言っている方針に合っていません。とにかく、生徒に語らせることです。

これは、どんな題材でもすぐにできます。算数の「速さ」が提示されたとしたらら、「これまで、速いなーと感じたのはどんな時ですか。」と聞けばよいです。

「鎌倉幕府の支配」でしたら、「支配という言葉をつかって、文章を考えてみよう。」とかでいいのです。その時間の「ねらい」に関連した言葉について質問するというシンプルな考え方でいきましょう。

「公害」ならば、「今までに空気が臭いと感じたことがありますか。」「水が汚いと思ったことがありますか。」「それはいつですか。」「それはどこですか。」「どんな匂いでしたか。」「水はどんな色でしたか。」「原因は何だと思いましたか。」などがあります。

要するに、「経験」「知識」「感情(好き嫌い)」などを掘り起こして、「他にありませんか」とか「その時どう思いましたか」などでクラス全体に広げたり、少し追い打ちの質問をしたりすれば良いのです。


へなちょこOK

題材を提示されてから模擬授業の部屋に入るまでに、できるだけたくさんそういう質問(発問)をメモしておきましょう。メモを見るのを禁止されていたとしても、一度手で書いておけばある程度記憶できます

そうやって、面接官を自分の世界に引き込みましょう。その世界に正解はありません。発問はへなちょこでも問題ありません。そんなのは経験を積めばうまくなります。大切なのは、「この人は、生徒とコミュニケーションを取ろうとする人だな」と思わせる事です。

とにかく、相手から何かを引き出そうとする姿勢を見せることです。芸人のオーディションみたいに話術の巧みさが評価されるような場ではありません。

そうして、5分程度盛り上げます。長すぎるのも短すぎるのも良くありません。最低でも3分、最長でも6分にしましょう。そして「展開」へと移ります。

 


展開

これは、「教科書を」教えましょう。本来は「教科書で」教えるものです。つまり教科書の題材を使って、「権力の支配」を教えたり(考えさせたり)、「発芽の条件」を教えたり(考えさせたり)するのが本物の授業です。

しかし、模擬授業ではそんなことまでできません。ですから、指定された教科書のページを丁寧に理解させる姿勢で臨みましょう。

導入が終わってからのシナリオ例を示します。


「それでは、教科書を見てください。13ページです。」

(13ページと板書)

「では、いとうさん、マルまでを読んでください。」

と言って最初の一文を読ませます。といっても面接官は読みませんから、自分でゆっくり読みましょう。

「それでは、横の人、続きを読んでください。

これを数回程度くりかえしてから、

「ここまでで質問はありませんか。」と尋ねましょう。

10分の模擬授業ならこのあたりでストップがかかるはずです。

15分の制限時間ならば、質問を自作自演して、シンプルに答えます。そのあと、黒板にまとめを書きます。読んだ内容を、簡単にまとめましょう。重要な言葉を書き、その意味を書くのが一般的ですが、そんなに神経質になる必要はありません。

ただし、要項に題材が示されているなど事前に十分な時間がある場合は板書をノートにまとめておき、経験者に添削してもらっておきましょう。


まとめ

・導入は生徒に発言させる。

・展開は教科書を丁寧に理解させる。

どんな題材が提示されても、このパターンにはめこみましょう。本当はグループ学習などをとりいれるのが現在の流れですが、模擬授業でそれは無理です。

面接官が見ているのは、「暖かい人柄を持っているか」「生徒の声を聞こうとしているか」「せっかちで一人相撲をとっていないか」といった点です。要するに、クラスや授業がうまくいく先生を採用したいのです。

テストで点数のとれる人をとりたいのなら、筆記試験だけでいいのです。それが今は一次試験から面接を入れる都道府県が多くなってきているのです。点数も大切ですが、生徒に好かれて生徒をリードできる人柄が最も求められているのです。

部活動でキャプテンをしたとか、ボランティアで子どもと触れあったとかいう経験のある人は絶対に有利です。面接官は教育のプロです。そういうオーラは感じてもらえます。まあ、ここまで読んだ人はかなり合格に近付いているでしょうね。

 

2017年10月1日追記

記事読者から合格の知らせをいただきました。参考になったとのことでした。

 

 

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  • 2017 08.21
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