エスケーツーの動画の口コミは?期限なんてないに批判があるのはなぜ?

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P&GのスキンケアブランドSK-Ⅱが公開している動画「期限なんてない」が日中韓で6600万回再生を記録するヒット動画になっています。

中国と韓国、日本で1987年に生まれた女性がそれぞれの国で「30歳までに」というプレッシャーを感じて生きているという動画です。

30歳なんて気にしなくてもいいというからには相当な効果があるという意味の「期限なんてない」なのでしょうか。

今回はこの動画について私の意見をまとめてみます。


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まずは話題の動画がこれです。

商品は

こちらがフェイシャルトリートメントエッセンスです。いわゆる「基礎化粧品」つまり「スキンケア」です。基本的には入浴後や朝の洗顔後につけるものですね。肌の乾燥を防いでピチピチ感を維持する目的で使用します。

値段は75ml・8,500円 / 160ml・17,000円 / 230ml・22,000円(コスメネット調べ)となっています。

口コミ感想をみると、「値段が高いので手を出せない」「使ってみるとみるみる肌の調子が良くなった」「天然成分で安心」「天然成分の匂いに好き嫌いあり」「40過ぎてから使うとより効果が実感できる」「潤いはトップクラス」などです。

やはり相当効果はあるようですが、この値段です。一番売れている価格帯の5倍ですから相当な勇気が必要です。

人気のあるこの化粧水・イプサは200mlで4,000円です。

やはりSK-Ⅱは超高級化粧品です。アラサーでこの値段に手を出せる人は少ないでしょう。むしろアラファーあたりがメインターゲットなのかなと感じます。

しかし中国は日本よりも景気が良いので、かなり売れているのでしょうね。


 

動画のどこに共感するの?

さて動画に関して言えば何の共感もありませんでした。

まず結婚適齢期という言葉を私は否定しています。ですから、1987年生まれという自分に対して「早く結婚しなければ」とか「同級生はもうママになっている」とか感じている動画の主人公に対して「それは違うでしょ」と感じました。

動画の後半では、その呪縛から逃れて晴れ晴れとした表情に変わります。ここで動画作成者の意図としては、「そうだ。世間の目なんか気にしなくていいんだ。」と視聴者に感じてもらいたいのでしょう。

「私もアラサー独身で、何かプレッシャーを感じているんだよね。」という人が多いという前提がないとこの動画は作れません。私はその前提自体に違和感を持つのです。


テレビドラマ

先日、東京タラレバ娘を見終わったときにも同様の違和感を持ちました。

3人のアラサー女性が恋愛を焦るあまり、不倫の相手になったり二股の相手になったりするのです。

そして最終話、3人のタラレバ娘たちは「自分の人生は自分で決めればいいんだよね。」と晴れ晴れとした表情で語るのです。

その時もすごいもやもや感がありました。そして「これは関西と関東の違いなのか?」とも考えました。関西ならば「おまえもう30やろ、そろそろちゃあうんか」→「うるさい!ほっといて!」でおしまいだよなーと。


優れた導入部分

しかし動画の冒頭にある赤ちゃん誕生から、子ども時代の成長まではとても良いです。淡いカラーの映像と無邪気な笑顔、素敵な音楽などで感動しました。国は違っても子どもを持つ幸せ、育てる幸せは一緒なんだろうなと深く共感しました。

特に私自身が1987年生まれの娘を持っているので、当時の事が思い出されてぐっときました。動画製作者の狙っているターゲット世代とは全く違うので視点も異なりますね。

ここがアラサー世代の女性だと、「自分の誕生が親の幸せにつながったのだな」と自己肯定感につながることでしょう。

そうやって肯定させておいて、徐々に突き落とすわけです。


オチは

「成長するにしたがって娘への期待が大きくなってきた。」と話はセカンドステージに入ります。もちろん成人するまでは「結婚」「出産」ではないものへの期待です。このあたりで、自己肯定感をぐらつかせます。

そして成人。親だけでなく周囲からの圧力は「適齢期」へと変わります。これが動画のサードステージです。見ている方がどんどんブルーになることを狙っています。このステージでは、自己肯定から自己否定へと展開します。

ファイナルステージは、「いや違う。そんなプレッシャーなんて感じなくていい。自分の人生は自分が決めるもの!」と決意した女性に共感し、再び自己肯定感を取り戻すことで視聴者が強い感動を得られるという見事な戦略です。

(中国で幸せを祈る紐組)


自由な未来を見せるべき

ある意味、女性をバカにしているような気がしてなりません。つまり、このストーリー展開に共感するだろうという予想自体が、「女性は30前後になると焦るに違いない」という決めつけに基いているわけです。

先日(2017年6月末)には、サントリーのCMがあまりにも男性に奉仕する女性をイメージさせたという抗議をうけて放送を打ち切りました。そういうステレオタイプな思考が映像業界に巣くっているのでしょうか。

本当に「期限なんてない」というメッセージを出すのならば、未婚で幸せな人物を紹介するとかすれば良いのです。さらに、周囲の期待に対して「ほっといて!」と言える強さを称賛するシーンを入れればいいのです。

しかし、「自分を強く主張しない方が女らしい」とか「やはり女性は未婚よりは既婚の方が幸せである」という考えがあるからこんな動画ができるのです。

そして結局「奇麗に化粧して結婚を目指そう」という結論に思考を引っ張るわけです。実に巧妙なトリックです。相当男尊女卑的な感覚がないとこのCMは作れないでしょう。


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なぜ3カ国同時進行か

P&Gはアメリカの会社です。SK-Ⅱは中国の女性を最大のターゲットにしています。しかしそこに韓国と日本を入れたのは間違いなく「男尊女卑の国」トリオだからです。

アメリカも男尊女卑的は考え方はあります。ヒラリー・クリントンが「ガラスの天井」と呼んだのは確かに男尊女卑のアメリカ社会です。しかしこの東アジアの国々とはレベルが違います。

まず、アメリカには「結婚適齢期」という言葉がありません。何歳でも何度でも結婚します。未婚での出産も普通にあります。ゲイのカップルが結婚できる州もあります。男同士や女同士のカップルが、養子縁組をして育児をする例もたくさんあります。

そんな国で、こんな動画を作っても「意味わからん」状態で終わるでしょう。「What does this movie mean?」「I don’t know. Maybe it means tattoo is bad for your skin.」とか誤解されるのがオチです。


孔子

しかし中国、韓国、日本は「儒教の国」です。この教えは「上下関係」が最も重要なコンセプトになっています。

下剋上によって国が何度も滅びた中国で2000年前、孔子によって作られて権力者が国民に信じさせた「考え方」です。宗教とは言えません。

(孔子像)

位(くらい)が上の人には従順に従うことで、社会が安定する。小さな社会である家族も安定する。犯罪も減る、クーデターとか内乱も減る。という思想です。つまり、人間関係は横につながるのでなく、縦につながるという教えです。

人類が「平和な社会を作る叡智」を持たなかった時代には大きな役割を果たしたといえます。しかし2度の世界大戦を経た人類に儒教が必要か疑問です。


政治が利用

日本でこの教えを利用したのが徳川幕府です。幕府直轄の昌平坂学問所(東大の前身)で、武士たちに儒学を教え込みました。儒学を修めた者は立派な人間であるとしたのです。つまり、幕府を批判することは儒教の教えに反することで、それは人の道に反することだとしたわけです。

(東京の湯島聖堂跡にある孔子像)

韓国でも同様です。年長者は無条件に敬う。家庭は男が中心で女は補助。といった形で朝鮮民族に浸透していきました。中国の(元祖)儒学は年齢の上下や男女の上下をそこまで厳しく指導しません。しかし、半島に伝わった時に少し形を変えたのです。そしてその形が日本にも伝わりました。

ですから、ハングルと日本語には共通した独特の文法があります。「敬語」です。50年前には夫に敬語を使う妻がいましたからね日本には。今もいるでしょうけど少しは。それはそういう歴史があるからなのです。

そして儒教文化によって日本と中国、韓国は縛られているという点で、三つの国はアメリカからみれば「同じように見える」わけです。

(孔子廟)


まとめ

この動画は日本で作られたようですが、東アジアは男尊女卑という同じ価値観を共有しているという認識がアメリカの本社にあるから作られたと言えるでしょう。

近年は日本だけでなく韓国や中国では、女性の大学進学率がぐんぐん上昇しています。そして晩婚化も日本同様に進んでいます。しかし儒教思想に対する批判は盛り上がっていないのです。

3つの国に共通した(国際的にみると)特殊な環境を利用した巧妙な販売戦略に対し、私は違和感と不快感しかありません。


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  • 2017 07.16
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