教師の長時間労働の中身は何?世間話や会議が長くて過労死寸前?

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2017年6月に文部科学大臣が中央教育審議会(中教審)に、「教員の負担軽減策を打ち出してほしい」と依頼しました。

これは極めて異例です。中教審というのは、「子ども」の教育内容について話し合うところだからです。たとえば、「ゆとり教育はだめ」とか、「英語を小学校からすべき」とかいったことです。

そんな審議会に「教員」の負担軽減策を話し合って欲しい、と依頼したのはなぜでしょうか。

今回は松野文部科学大臣がとりあげた「教員の長時間労働」のについて記事をまとめます。

なお、この記事は連作です。前回の記事はこちらになります。→教員の長時間労働を文科省はどうするの?保護者は何時でも電話してくる?


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なぜ「教員」のために審議?

ここで大臣が、「教員の負担軽減」を議題にしてほしいと考えたのは、「長時間労働は生徒にも悪影響がある」と考えたからです。

つまり、子どもたちのために、教員の長時間労働を改善しよう。としているわけです。

大臣の炯眼(けいがん)に驚きますね。それは本当に意味があるのです。

1つは、授業の準備に時間をかけられるということです。

クオリティの高い授業をやろうとすれば、ある程度の準備は必要です。それが、様々な仕事に追われ、家事育児との板挟みにもなると、本当に準備の時間がなくなります。

どんな仕事に追われるのかというのは、前回の記事と本記事の後半に書きました。

参考→教員の長時間労働を文科省はどうするの?保護者は何時でも電話してくる?


 

壊れる先生

さらに、教員の人間性が壊れるというデメリットがあります。簡単にいうと、キレやすくなる、うつ病になる、やたらとひいきをする、などです。壊れていることに本人は気付きません。「こんな仕事熱心な自分が好き」という状態です。

教えられる子どもたちにとったら災難です。


視野

そして、「世の中」を教えるべき先生が、学校と家しか往復しない狭い世界に閉じこもることで「世間知らず」になっていきます。

それでもテレビのワイドショーなどは見るので、余計に始末が悪いです。ワイドショーが世界の全てという低俗な知的レベルになってしまいます。

中国や朝鮮の悪口ばかり並べて視聴率をかせぐ昨今のテレビですから、その価値観に染まればクラスにいる中国系、朝鮮系、その他ニューカマーの子どもたちは傷つけられます。


松野大臣エライ!

昔から解っていたのです。教員に余裕がなければ、教育のクオリティが下がることは。しかし、過去の教育行政はそこに触れませんでした。

日教組が応援していたはずの民主党政権でもやらなかったのです。そうした過去を振り返れば、この松野大臣は本当にすごい人物です。

たしかに私も現在中学校の現場にいて、早く手を打たないとダメじゃないかと感じています。

授業の準備時間が無くなる以上に、クオリティの高い人材が集まらないという危機感があります。

このままでは「国語の先生なのに、この漢字も書けないの?」「この発音で英語の先生?」「先生ならちゃんと相手の顔をみて話そうよ」といった時代がやってきそうです。社会的評価は低く、休日は無く、超勤手当は月8時間分しか無い職場を、幸せな人生を送りたいと思っている若者が目指してくれるでしょうか。

とりあえず先生でもやっとくか。

良い企業落ちたし教員でもしょうがないか。

といった人たちの行き先にならないか心配です。


さてここからあとは前回に引き続き、教員の仕事実態をレポートします。


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職場体験活動の職場探し

この仕事は一年中やっているわけではありません。それでも結構な期間をこの業務に従事します。

そして子どもの希望はケーキ屋が第一希望というのが30人とかよくあります。しかし近くにはケーキ屋さんはそんなにありません。

そうなると、担当はイエローページがお友達になります。とりあえず1時間以内で通える店へ片っ端から電話をかけます。

すぐに店長さんや責任者さんがつかまるとは限りません。なんどもコールすることになります。

しかし自分も授業があるので、折り返しの電話は受けられません。当然なかなか職場探しが進みません。


 

テスト作成とテスト採点

これはほぼ土日祝の仕事ですね。テスト前には部活動がなくなるので、家でせっせとテスト作りというのは、中学校で部活をもっている先生に共通した生活パターンでしょう。

これも、小さい子が家にいると「テスト前くらい子どもと遊んでよ!」なんて配偶者からいわれて心に涙するのです。

テストが終わったら部活も再開、そこに採点となります。ここは睡眠時間を削るしかないという先生も多いでしょう。


授業が無い時間に校舎内巡回点検

いつの間にかどこの中学校でも普通になってしまいました。おそらく、どこかの都道府県でやっていたのでしょうね。そこに「先進校視察」とかいって出張して見学してきた人が持ち込んだのでしょう。

中国文化を持ち込んだ遣唐使みたいです。

トイレが荒れていないか観察して、ついでにトイレのスリッパを揃えたり、他の先生の授業が荒れていないかチェックしたりするのです。

授業崩壊を自分ひとりで抱え込んで、保護者のクレームで初めて校長が気づくとかいうケースもあるようですからこういうシステムができました。

まあ意味はあると思うのですが、空き時間に授業の準備をしようとしてもできません。


欠席者への連絡と家庭訪問

現在、年間30日以上欠席する生徒は2016年で2.8%です。都市部だと3%を越えているでしょう。クラスの人数40人×0.03イコール1.2ですから、1クラスあたり1.2人つまりほとんどのクラスに一人は欠席がちな生徒がいるのです。

そういう生徒は学校に来ないので友人がいないのです。連絡を届けてくれる生徒が無い場合は毎日のように、担任がプリントや連絡を届けます。そして本人を話をしたり、保護者と話しをしたりします。

昔は不登校なんてほとんどいなかったのです。1970年代は(年間50日以上の欠席しか統計はありませんが)0.2%ほどです。500人に1人です。

500人といえば1学年10クラス以上あるマンモス校です。そんな学年に1人いるというレベルと、全てのクラスにいる現状を考えれば教員の負担が大きくなっているのは確実です。


まとめ

授業準備以外の仕事はまだまだあるのですが、長くなりますので続きは次回の記事に回します。

続き→教員の多忙化は解消不可能?文科省よりも民間企業を見習うべき?

こういう主張がありますね。

「しんどいのなら辞めたら?」「どんな仕事も楽じゃないよ」「それだけの給料もらっているでしょ」

それはその通りです(給料は疑問ですが)。しかし違うのです。やりますよ。やってますよ。しかし子どものためにならないのです。心を亡くすような忙しさは。

参考→教員の長時間労働は部活動指導のせい?日当はいくらで代休はあるの?

参考→教員の長時間労働を文科省はどうするの?保護者は何時でも電話してくる?


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  • 2017 07.15
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